死亡の場所の変化と遺体の取り扱いの変化

このところ「遺体管理」の問題について考察している。 流れとしては 死後、人間の身体はどう変容するのか?―死体現象 https://hajime-himonya.com/?p=1542 遺体は公衆衛生上安全か? https://hajime-himonya.com/?p=1580 に続くものである。 今回書くものを含め、概要は以下に書いている。 死者・遺体の尊厳を守るー葬祭サービスとは何か?(2) https://hajime-himonya.com/?p=1565 死亡の場所の変化と遺体の取り扱いの変化 ... 続きを読む

遺体は公衆衛生上安全か?

遺体は公衆衛生上安全か?   遺体のすべてが公衆衛生上リスクが高いわけではない。 だが、同様に言えることは「リスクが高い遺体もある」ということだ。 問題は、多くの場合、その判別がないままに遺体は病院から搬出されていることだ。 「病院が死亡退院を許すのは、公衆衛生上の危険がない、と判断しているからだ」 というのは事実に即さないきれいごと。 「病院が死亡後、死後のケア(死後の処置)をしているので、公衆衛生上は安全である」 というのはほとんど妄言に近い神話。 この神話を信じる医療関係者、葬祭関係者が... 続きを読む

葬祭サービスと葬祭ディレクター―葬祭サービスとは何か(4)最終回

「葬祭サービスとは何か?」について、歴史的文脈、遺体、遺族心理と過去3回論じてきた。 しばらく時間を置いたが、最終回となる今回は「葬祭ディレクター」を扱う。 葬祭サービスの歴史的文脈ー葬祭サービスとは何か?(1) https://hajime-himonya.com/?p=1563 死者・遺体の尊厳を守るー葬祭サービスとは何か?(2) https://hajime-himonya.com/?p=1565 遺族のケアで考えるべきこと 「死別」ということ―葬祭サービスとは何か?(3) https://haji... 続きを読む

葬儀の風景は一変したが 個々の生死の現実を突きつける―中外日報コラム④最終回

中外日報に4回にわたりコラムを掲載した。 今回は最終回。 第1回は、「孤独死」「無縁墓」 価値観伴った不当な言葉―中外日報コラム(1) https://hajime-himonya.com/?p=1572 第2回は、超高齢社会「死」の観念、大きく変化―中外日報コラム(2) https://hajime-himonya.com/?p=1573 第3回は、都市化・過疎化と葬儀、墓—中外日報コラム(3) https://hajime-himonya.com/?p=1576 葬儀の風景は一変したが 個々の生死の現... 続きを読む

都市化・過疎化と葬儀、墓ー中外日報コラム(3)

中外日報に4回にわたりコラムを掲載した。 第1回は「孤独死」「無縁墓」 価値観伴った不当な言葉―中外日報コラム(1) https://hajime-himonya.com/?p=1572 第2回は超高齢社会 「死」の観念、大きく変化―中外日報コラム(2) https://hajime-himonya.com/?p=1573 そして、今回は3回目。 ちなみに中外日報では「人口、地方から都市へ 墓じまいより放置墓深刻」と編集部がタイトルを付けた。 ■都市化・過疎化と葬儀、墓 1950(昭和25)年時の日本の人... 続きを読む