いくつかの報告―経王寺「ハスのカホリ」、毎日新聞「合葬墓」

経王寺 少し前の話だが、互井鑑章さんが住職の日蓮宗経王寺(東京都新宿区)の寺報『ハスのカホリ』2018年春号47号が送られてきた。 経王寺のホームページ http://www.kyoouji.gr.jp/index.html 経王寺のFacebook https://www.facebook.com/kyoouji/   『ハスのカホリ』2018年春号47号こに互井さんと私の対談「葬儀とお寺の未来」が掲載されている。   『ハスのカホリ』表紙   目次 互井住職×碑文谷創 1 2 3 ... 続きを読む

個人化時代の葬儀(1)‐弔いのあり方

個人化時代の葬儀①―弔いのあり方   朝日新聞(2018年2月4日)に「弔いのあり方」(全4回)の1回目「お葬式」が掲載された。 1ページだてである。   https://digital.asahi.com/articles/ASL2200C7L21ULZU01C.html?iref=comtop_8_06   主旨は 団塊の世代が高齢化し、“多死社会”が本格化します。大切な家族が亡くなったら、どこに相談すればいいのか。葬儀の費用はいくらかかるのか。自分が眠る墓はどうするのか――。お葬式やお墓への不安... 続きを読む

共謀罪から「聖俗」二元論までつらつらと―雑感①

今朝(20170514)の朝日から気になった言葉を抜いてみた。(ディジタルから引用しているので、本紙とは一部異なる) 共謀罪 共謀罪に関するカメラマン宮嶋茂樹の発言 むしろ共謀罪は、市民が犯罪者を拒む理由になるんじゃないか。「あなたとは会うだけで共謀罪に問われそうだから」と。もちろんテロリストや暴力団などの組織的犯罪集団と関係があるような人は一般市民とは言えない。  若い頃、大物右翼の赤尾敏氏(故人)を撮影した写真展を開いた。最初に会場に来たお客さんが「よう、宮嶋君。いい写真だね」と言う。公安刑事だった... 続きを読む

仏教界への提言・葬儀は何が問題か?―戒名、布施問題の多角的アプローチ(7)番外編

仏教タイムズ2017年2月16日号に「仏教界への提言」が掲載された。 これを本ブログのシリーズ「戒名、布施問題の多角的アプローチ」の番外編として公開する。 紙面は大きいが、字数が少ないため、問題を絞った。 全日本仏教会の中間報告へも言及していない。 しかし、最も言いたかったことを書いた。 編集部からは「消費者からの視点」で書くよう要請を受けたので、「葬儀とは遺族にとってどういう場面か」ということを切り口にした。 そのことで戒名問題、布施問題、僧侶派遣についても根本的なことを書けたかと思う。 詳細は本ブログ... 続きを読む

布施と寺の関係―戒名、布施問題の多角的アプローチ⑥

布施と寺の関係   「布施」は理念的には、 「施す人も、施される人も、施す物品も本来的に空であり、執着心を離れてなされるべきもの」 とされている。 本質的には、仏法を説く「法施(ほっせ)」も布施としてなされるものであり、見返りを期待したものではない。 また、その僧を支えるものとしてなされる「財施(ざいせ)」も「布施」としてなされるものであり、何らかの対価、見返りを期待したものではない。 また僧や仏教徒の布施は寺院の関係を超える。地域社会に精神的、身体的、経済的、人間関係的に不安や困窮し困難にある... 続きを読む