震災失業

また冬が巡り来る。陸前高田の「奇跡の一本松」と言われ、大津波に耐え、ただ1本残った松も、塩害で根が腐り回復不能とのこと。子どもの時にあの海岸線にずらっと並んだ松林の光景が目に浮かぶ。そうした思いを抱く人は多いようだ。 「震災失業」の事態は危機的とのこと。各紙が報じているが、被災地で倒壊し、流失した工場が閉鎖され、残った従業員が解雇される。陸前高田に足を運ぶ友人の声が暗い。 自営の店舗、商店を喪った人たち。高齢者は途方にくれる。若い人は町を去らざるを得ない。フクシマだけではない。人が町を去るのは。「残るのは... 続きを読む

まだまだ続くフクシマ

久しぶりの更新になります。 すっかり寒くなってきました。青森から来た人に一昨日訊いたら雪だそうです。季節は「冬」です。 東北の冬は厳しいですから、仮設住宅での暮らしはたいへんでしょう。被災地の状況はまだまだ変化がなく、今でも少しずつ発見される遺体があります。 「遺体が発見されてよかった」と喜ぶ家族。行方不明のまま「生きているかもしれない」と微かに期待するのではない。「もう海に流されて発見されないだろう」と諦めと絶望のなかにいる家族。遺体が発見され、身元がわかると、「戻ってきてくれた」と安心する家族。 まだ... 続きを読む