Q.私は離婚し、現在友人と一緒に暮らしています。2人でときどき相談するのですが、友人と一緒のお墓に入ることはできないでしょうか(63歳女性)
A お二人にそれぞれ家族があり、またお墓があった場合、そのどちらかの家の墓に入る、という場合には問題が生じます。
その場合、入ろうとするお墓の使用者(兄なり甥、姪なり)の許可を必要とします。使用者からすれば実の妹の遺骨はいいが、妹の友人とはいえ他人の遺骨を自分の家の墓に入れることを了解するだろうか、という問題です。一番目の関門は使用者が埋葬を許可するか、です。
使用者が許可し、第一関門を突破すると、今度は墓地の使用約款なり使用規則が問題になります。
墓地によっては親族以外の埋葬を拒否する規定を設けているところがあるからです。
この第二関門も無事通過すれば、お二人はどちらかの家のお墓に一緒に入ることができます。
お二人が無条件で一緒に入ることができるお墓があります。
それは永代供養墓、合葬式墓地、樹木葬を選ぶ場合です。申し込みはお二人別々になることが多いですが、こうした継承者を必要としないお墓の場合には、お二人が一緒に入ることができます。
お二人だけのお墓を新たに、というご希望の場合には、難しい問題があります。
まず約款や規則で親族以外の埋葬を許可している霊園を選びます。次は名義の問題が出てきます。共同名義はありませんから、どちらかの名義になります。この場合、お二人の死後、お墓を守ってくれる人がいる方が名義人になります。お二人だけの墓、とはいっても、やはりお墓の守り手が必要になるのです。
広告