公取「葬儀取引実態調査報告書」公表―葬祭業の実態、課題が明らかに(2)葬儀市場

「葬儀取引実態調査報告書(平成29年)」の第2弾。 ①葬儀の市場規模は1兆7800億円は正しいか? 報告書の最初に「葬儀業の概況」があり、その1に「葬儀市場の概況」がある。 最新の2015(平成27)年には1兆7800万円(見込み)とある。 直観として大きすぎる!と感じた。 計算根拠は?と調べようとしたら、これは公取が計算したものではなく、矢野経済研究所『フューネラルビジネスの実態と将来展望 2015』をもってきたものだった。 公取の手抜きである。 これを調査結果の最初にもってくる神経を疑う。 矢野... 続きを読む

公取「葬儀取引実態調査報告書」公表―葬祭業の実態、課題が明らかに①下請法違反

公正取引委員会は(2017年)3月22日報道発表資料を公表した。 「(平成29年3月22日)ブライダルの取引に関する実態調査報告書」http://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h29/mar/170322_1.html 「(平成29年3月22日)葬儀の取引に関する実態調査報告書」http://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h29/mar/170322_2.html この2つの報告書が同日に発表されたのは偶然ではない。この同一調... 続きを読む

遺族の肖像・東日本大震災アーカイブ⑥

◎遺族の肖像―3・11の被災者   ■「記憶がゴチャゴチャ」している被災者   女川町から転出した人たちだけではなく、残った人たちもさまざまな転変をよぎなくされた。 ほとんどが犠牲者と何らかの関係があった人たちである。精神的に大きな打撃を受けたことに加えて環境の大きな変化を受けた。それがそれぞれにさまざまな変化を強いた。 「復興」といっても、それは女川町の人々を大震災以前に戻すことではない。 家族、親族、隣人、知人の喪失、暮らしの環境の激変…これらは戻ることはない事実である。喪失、激... 続きを読む

女川町の場合・東日本大震災アーカイブ(5)

本日は東日本大震災発生から6年目。 ■巨大地震発生と大津波の襲来 国土地理院がその後発表したところによれば、東日本大震災は、   ・国内観測史上最大のモーメントマグニチュード9・0。 ・断層の大きさは長さ450㎞、幅200㎞。 ・最大すべり量約30m。 ・破壊継続時間約170秒(3分弱) ・牡鹿半島にある観測地点では上下変動は約1・2m沈下、水平変動は太平洋沖に約5・3m移動。 であった。 地震発生当時、女川町役場では、町議会の最中であった。 地鳴りがするような巨大地震であった。 その巨大地震に驚愕し... 続きを読む

身元不明者の慰霊祭・東日本大震災アーカイブ④

身元不明者の慰霊祭 一昨日の7日、仙台の葬儀社・清月記の西村恒吉さんからメールをもらった。 今日(注・2017年3月7日)石巻仏教会による東日本大震災身元不明遺体慰霊祭が行われました。今年からは火葬場近くに新設された納骨堂前でのご供養となりました。僧侶20数名と、市職員5名の参列でした。   私たちは震災の翌年から、いつものメンバーでこの慰霊祭の準備をお手伝いしており、年々、減少する数は少なくなっていたのですが、昨年は34名のご遺骨で、今年は33名だとの事です。 1年間で1人しか身元が判明し... 続きを読む