新型コロナウイルス感染症(COVID-19))は、「未知」の感染症であり、まだまだ明確にならないところが多い。 それゆえの不安があり、対応を難しくさせている。 ■私的提案 葬儀社は、COVID-19による死亡者の取扱いにおいては、 礼意に特に注意し、尊厳をできるかぎ確保するよう努め、複雑な心境にあるご遺族等を適切に配慮する必要がある。 適切な感染防御をするが、事情を丁寧に説明し、けっして粗略に扱われたという想いが生じないよう注意が必要。 また事後において、死者、ご遺族等が不当な非難、偏見、差別に晒されない... 続きを読む
月: 2020年4月
仏教界の対応―新型コロナ 新型コロナウイルス感染症と葬儀⑦
新型コロナウイルス感染症流行という事態を受けて仏教界もそれぞれが対応を明らかにしている。 ■全日本仏教会 全日本仏教会(全仏)とは「現在、日本には約75,000の伝統仏教の寺院、教会、布教所等があり、それらの多くはいずれかの宗派や教団に所属しています。全日本仏教会は、その中の主要な59の宗派、37の都道府県仏教会、10の仏教団体、合計106団体(平成30年11月現在)が加盟している、日本の伝統仏教界における唯一の連合組織」である。 既存仏教の頂点にあるのではなく、あくまで連合体である点に注意。 ・4月7日... 続きを読む
濃厚接触―国立感染症研究所の定義変更
国立感染症研究所の「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2020年4月20日暫定版) 」によると、用語の定義で新しい定義が示されました。 https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9357-2019-ncov-2.html ●「濃厚接触者」とは、「患者(確定例)」の感染可能期間に接触した者のうち、次の範囲に該当する者である。 ・ 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(... 続きを読む
いま整理しておくべき情報 新型コロナウイルス感染症と葬儀⑥
■新型コロナ特措法 3月14日施行された通称「新型コロナ特措法」(正式には2012(平成24)年施行の「新型インフルエンザ等対策特別措置法」の改正「死型インフルエンザ等対策特別措置法の一部を改正する法律」) 附則 第一条の二 新型コロナウイルス感染症(病原体がベータコロナウイルス属のコロナウイルス(令和二年一月に、中華人民共和国から世界保健機関に対して、人に伝染する能力を有することが新たに報告されたものに限る。)であるものに限る。第三項において同じ。)については、新型インフルエンザ等対策特別措置法の一部を... 続きを読む
マスコミ報道で見るー新型コロナウイルス感染症と葬儀5
マスコミでも新型コロナウイルス感染症の葬儀への影響が報じられている。 ■志村さんの兄だけでない コロナ感染者の遺体に対面できない遺族のつらさ 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20200415/k00/00m/040/215000c 「新型コロナウイルスに感染して亡くなった人の遺体が、遺族に見守られることなく火葬されている。遺体との対面や接触は感染症法などでは禁止されていないが、2次感染を防ぐために認めていないケースが多いとみられる。葬儀業者は「遺族の気持ちに応えたいが... 続きを読む