予てよりFacebookその他でご案内しましたが、下記のシンポジウムを開催しますので、こちらでも案直させていただきます。
ご参加をお待ちしております。
日本葬送文化学会創立40周年記念公開シンポジウム
「葬送の今と樹木葬」
主催:日本葬送文化学会
共催:長倉山知勝院(岩手県一関市)
後援:東京新聞
日時:2024年9月8日(日)13:00~17:00
会場:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター3C(3階)
会費:1,000円
お申し込み:9月6日まで
シンポジウムのお申し込みはこちら
【企画主旨】
近年では新たに墓を求める人の需要が、明治後期以降より急速に拡大し一般化していた家族(親族)墓(いわゆる「家墓(イエハカ)」)形態が過半数を大きく割り、代わって人気となっているのが「跡継ぎ不要」で共通する89~99年に登場した永代供養墓、合葬墓、散骨(自然葬、海洋葬)、樹木葬である。
葬送の世界では今「個人化」が葬儀、墓の双方で大きく、確実に進展している。
だが問題も抱えている。
90年代に問題提起し話題となった新しい葬送も、登場以降20年以上を経過するとビジネス化に大きく侵食されて、カタチだけを模倣した理念を無視したさまざまなものが登場するに至っている。
当初は自然環境保護・自然共生の理念で注目された樹木葬も、今いちばん人気だが、実態としては既存墓地内の一角の墓所周辺に木や花等の植物を配しただけの「樹木葬もどき」が全盛となっている。
日本最初の樹木葬である岩手県一関にある知勝院樹木葬墓地は、外観が既存墓地と大きく異なるだけではなく、その周囲の森林、川といった地域の自然保護の着実な実践により2023年日本自然保護大賞を受賞した。
70~90年代に環境破壊して大規模霊園開発が進められていた時期に、「自然と共生した葬送」を掲げて登場、以降も「自然共生」「生物多様性」を掲げて社会に大きな問題提起をし続けている。
この「最初の樹木葬」を再考することで「葬送の今」を深掘りしたい。
※本公開セミナーは日本葬送文化学会の創立40周年事業として行われます。本学会は未来につながる葬送文化のあり方に向き合うことを願って研究者、葬送の各分野で働く人、市民、メディア関係者等の有志によってつくられている団体です。今回の公開シンポジウムは研究者の参加の便も考慮して日本宗教学会等の日程とも重ならないよう配慮しています。
本学会では今回の企画をさらに深く、実際的に学ぶために10月26日(日)に岩手県一関市の知勝院「樹木葬墓地」での野外研修も予定しています。この機会に日本葬送文化学会への加入を広く呼びかけるものです。
【プログラム】
総合司会 木原育子(東京新聞特別報道部記者、社会福祉士、精神保健福祉士)
- 挨拶(13:00~13:15)
長江曜子(日本葬送文化学会会長)、千坂英俊(知勝院住職)●ビデオ上映「日本初の樹木葬墓地知勝院と自然再生」(13:15~13:45)
- 講演(13:45~15:15)
・「知勝院樹木葬が自然保護に果たしている役割」
須田真一(日本トンボ学会副会長、久保川イーハトーブ自然再生協議会副会長)
・「葬送の今と樹木葬」
碑文谷 創(葬送ジャーナリスト、日本葬送文化学会常任理事) - 対談(15:30~16:30)
司会 滝野隆浩(毎日新聞専門編集委員、毎日新聞「滝野隆浩の掃苔記」連載中)
「日本初樹木葬知勝院の原点は何か?」
千坂げんぽう(知勝院創始者、知勝院・祥雲寺先住職)×碑文谷創●質疑応答(16:30~17:00)