何でも寺社の責任か?

机の上(周りもそうだが)ごった返しになっている。資料を捜すので掘り返していたら、「中外日報」の7月22日号が出てきた。 その「提言」に既知の人の第1回が掲載されていた。この方、この間に僧侶の在り方に関する本も出され、僧侶研修にも活躍されているようだ。寺の外から寺を見る人の意見は貴重である。しかもこの人は僧侶と一緒に活動されたから、いろいろな僧侶の人なりも結構見てきた方である。 ここでの指摘は的を射ている。「いまの中高生が戦争の話を聞いて響かないように見えるのは、彼らは彼らで、大変な時代に生きているからでは... 続きを読む

戦後の葬送の変化の概略―その2

メモの続き ≪個人化する葬送≫ 85年以降、ターミナルケアの問題が顕在化します。延命治療中心への問題提起で、これは現在ではインフォームドコンセントが当然視されるまでになりました。  90年代に入って大きな変化はバブル景気が破綻し、墓需要が急速に低下し、不況になったことです。  戦後世代が葬送の中心位置を占め、旧来の慣習がとおりにくくなったこと、高齢者が「迷惑をかけたくない」意識が一般化したことです。 この背景にはより核家族化が進展し、高齢者の夫婦だけ世帯、単独世帯の増加があります。 &... 続きを読む