死生観

きょうは伊勢という神社の総本山で中堅神職の方々相手に「日本人の死生観」について2コマ3時間話す。昨年について2度目となる。僧侶の方向けは多いが、神職の方向けは珍しい。こちらの考えが先方に近づいたのか、先方がこちらに近づいたのか、その双方であろう。 3.11以来、穢れと浄めについて考えることが多くなった。穢れに対して根拠のないものを恐れ退けるという感覚があろうかと思うが、これは違うように思う。きちんと分析されての行動ではないから、時に誤ることもあり、差別につながることがあるが、感染症や死に対するリアルな畏怖... 続きを読む

懐かしい

今、たばこをくゆらせながら思ったのだが、「懐かしさ」というのは現にいきているかどうかに関係ない想いだということだ。 この歳になると年々友人が死んでいく。そして「懐かしさ」の感情はその人間が現に生きているかどうかにまったく左右されない。人間関係を考えると、「死」は障壁ではないのだ。「人間関係」というのは感情で、その人間が好きということで、ことわるまでもなく性的な関係をまったく意識しないで言っているのだが、これは相手の死によってまったく変化していない。 ぼくが大好きだったのはRという奴で、10代の最後に2年く... 続きを読む

エンバーミングの教科書を刊行

このところ会う人に「最近ブログの更新がないですね」とよく言われる。 1月からの仕事の重なり、遅れが持ち越している。 このブログでも「3月はお休みします」と書いたが、4月には改善するのではないか、と願望していたのだが、いっこうに改善されないままでここまできた。 自分ではそれなりに着々と仕事をあげているつもりなのだが、3月末に仕上げる作業が7月に入っても上がらない。これはさすが7月中にけりをつけたいと思っている。 4月には書き上げる予定の本の原稿は着手すらしていない。 弁解するなら1月から6~7回の徹夜をした... 続きを読む