葬儀の行方 2022年3月当時に考えたこと

以下に掲載するのはコロナ禍の渦中である2022年3月に「東京都霊柩自動車協会 令和3年度研修会」で行った「コロナ禍における葬儀業界の変化について」 講演を受けて寄せられた質問への回答である。 コロナ禍は2020~2022年の3年もの長期にわたった。 今、駅は電車ではマスク姿も見られるが、完全に様相を一新している。 Covid-19による感染は未だ終息していないが、2023年5月に感染症法の位置づけが二類相当から五類に移行したことで、ほとんど通常の風邪扱いになっている。 私も今年(2024年)5月中旬におそ... 続きを読む

ハカ について想うこと 合葬墓増加のニュースに触発されて

「合葬墓増加」 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240220/k10014364111000.html のニュースに触発されて、ハカについて想うことを以下少し長く書いてみたみた。 ハカ需要の明らかな変化 墓需要は明らかに承継の有無によらない形態の方に傾いている。ちなみに寺院が設けるものには「永代供養墓」が多く、公営では宗教的表現を排した名称「合葬墓」が多い。 最初は個別埋蔵で一定期間経過後に合葬する形態と最初から合葬する形態があり、最近増加し、公営では主流となっている... 続きを読む

筑豊の子供を守る会 総括1 「筑豊の子供を守る会とは?」

はじめに このたび「筑豊の子供を守る会」に触れた新著が出た。 細井勇/城島泰伸『筑豊の生活保護とキリスト教―「制度」か「人間」かをめぐる運動史』(ミネルヴァ書房2023年9月) である。 第12章が細井勇(福岡県立大学特任教授)による「筑豊閉山に伴うキリスト教学生運動『筑豊の子供を守る会』」である。 細井は先に 『編集復刻版「筑豊の子供を守る会」関係資料集成』全8巻(六花出版2022年) の実質編集責任者を務め、そこで解説を書いている。 私は資料集成の作成にあたり細井と知り合い、細井が解説をまとめるにあた... 続きを読む

コロナ禍と葬儀(続)

23年はブログは1月7日以来の更新となる。 この間、別に病気で休養していたわけではない。ただサボっていただけである。 もとより日々老いて衰えていることは事実であるが。 この間のことのいくつかを報告しておこうと思う。 「コロナ禍と葬儀へ与えた影響(続)」の論文発表と講演(YouTube) 再開の最初は、6月に行われた日本葬送文化学会総会で行った講演の報告である。 タイトルは「収束期に入った今、全体を振り返る コロナ禍と葬儀への影響(続)」である。 これは日本葬送文化学会・会誌「葬送文化24」(2023年3月... 続きを読む

筑豊の子供を守る会シンポジウム

年明けて早々のことだが、 1月9日にICU(国際基督教大学)平和研究所で、筑豊の子供を守る会(1960ー1967)のシンポジウムが行われる。 https://subsite.icu.ac.jp/pri/lecture-symposium/post-11.html 2月11日には福岡県立大学でシンポジウムが行われる。 https://www.joho.tagawa.fukuoka.jp/kiji0038364/3_8364_30670_up_7a1b7vw8.pdf いずれにも私が出席し、短い時間だが話をす... 続きを読む