公開シンポジウム「新型コロナウイルスが葬儀関係者に与えた影響とは」

公開シンポジウムのご案内 「新型コロナウイルスが葬儀関係者に与えた影響とは」 日本葬送文化学会 ■概要 テーマ:「新型コロナウイルスが葬儀関係者に与えた影響とは」 日時:2024年1月20日(土)13時半開場、14時~17時  会場:名古屋学院大学名古屋キャンパスしろとり希(のぞみ)館 4階406教室 (名古屋市熱田区熱田西町 1 番 25 号) 参加料:無料(どなたも参加できます) ■シンポジウム発題者および発題内容 ・玉川貴子さん(シンポジウム実行委員長。名古屋学院大学現代社会学部准教授) 「コロナ禍... 続きを読む

小川なぎささんの生死の記録

毎日新聞専門編集委員の滝野隆浩記者が、今回と次回の2回にわたり、好評ネット連載「令和の弔い」(毎日新聞デジタル)で、角田山妙光寺(新潟市)を院首(前住職)小川英爾さんとともに支えた小川なぎささんの生死について読み応えのあるレポートをしている。 そこで今回本となった闘病記の編集をまかされた者として、私なりの注釈を加えるとともに、闘病記の概略を紹介する。 ■角田山妙光寺 新潟市(旧 巻町)の角田山妙光寺は、今では珍しくない永代供養墓(跡継ぎを必要としない墓)の安穏廟を1989年に創設。 実質的に永代供養墓(合... 続きを読む

大漂流する人の死-葬送を考える視点

1年近くこのブログをお休みした。 私自身の老化はこの間進んでいるもののの、大病をしていたわけではない。 長く続くコロナ禍にあったことが影響していないとは言わないが、私的に引越しを余儀なくなくされたことによる余裕のなさも影響している。 Facebookでは気になったニュースの紹介等は行ってきた。 ブログを休んでいたこの期間、何もしなかったわけではない。 このブログ休止期間にしていた作業はおいおい公開していきたいと思う。 その第1回が表題とした「大漂流する死ー葬送を考える視点」と題する講演である。 この講演は... 続きを読む

コロナ禍における火葬場問題

東京新聞2021年2月12日に「こちら特報部」でコロナ禍の火葬場の遺体の取り扱いについて大きなスペースを割いて特集している。 今回の特集について私も早い段階から協力していてコメントを寄せている。 今、唯一の都営の火葬場である瑞江火葬所ではCOVID-19で死亡した遺体の火葬を1日10体まで引き受けている。 1日周辺住民との協議で25体までと火葬数を取り決めており、その中の10体であるから積極的である。 だが当初からそうではなかった。 昨年の第1波期にはかなり消極的であった。 東京都は民営の火葬場の取り扱... 続きを読む

葬儀の役割の見直し コロナ禍にあって

(1)葬儀の内容―葬祭従事者と遺族の見方の違い 葬祭事業者の立場から言えば、葬儀とは、 ①葬儀の電話等による受注 ②病院等からの搬送 ③遺体の安置 ④打ち合わせ ⑤届出・手配 ⑥遺体の管理(納棺、湯灌、ドライアイス処置または保冷庫、エンバーミング) ⑦通夜の準備 ⑧通夜 ⑨葬儀の準備 ⑩葬儀 ⑪出棺 ⑫火葬(北関東以北では火葬を葬儀に先行する骨葬が多い) となる。 遺族等から言えば、 ①臨終時の看取り ②宗教者・葬祭事業者の手配 ③安置された遺体との対面 ④枕経・宗教者との打ち合わせ ⑤葬祭事業者との打... 続きを読む