昨夜帰りに車のエンジンをかけたらエアコンが暖房になった。北海道や東北北部には雪が降ったとニュースが伝えていた。今年は全国的に酷暑が続き、ようやく涼しくなって秋だな、と思ったら冬が到来。秋があまりに短い。秋好きの人間としては淋しいかぎり。 この間更新が途絶えたが、出る仕事と締切原稿を抱えたため。ちょっと個人的には滅入ることもあった。 新聞や雑誌が送られてきて、取材されたということに気づく。どこの媒体に何を話したかすら記憶に残っていない。(これは「老化」ですかね) ダイヤモンド誌に代表される死や葬送への、特に... 続きを読む
月: 2010年10月
葬送と宗教者の関係
TSさん 早速ご意見ありがとうございます。 私は死や葬送に対するタブーが崩れたことで、いい面と悪い面が極端に出て、その結果が「多様化」という現実だと見ています。 今7割以上がいわゆる「親の死」ですが、夫婦世帯も多いことから3割は「配偶者の死」でもあるのです。 少数の近親者で、懇ろに送られることもできるようになったのはプラスです。何せバブル景気の末期には「社会儀礼」以外のものにあまり目が行かず、7割の本人を知らない、悲しんでもいない人たち向けに葬式を行い、遺族の喪の仕事はひととおりの儀礼が終わった後に、一人... 続きを読む
「危機」ということ
コメント広場が賑わい、私もそれにコメントしていますが、ここで私の考え方の一端を言っておきます。 「家族の危機」「仏教(でなくても何の宗教でもいいのですが)の危機」 と言われ、私も発言していますが、その問題はかなりの深刻な問題ではあるのですが、けっしてそれ以前がよかった、問題がなかったというわけではないのです。 「イエ制度」下の家族には大きな問題がありましたし、また、それを必要とした社会的背景もなかったわけではありません。戦前の二・二六事件や五・一五事件の背景には、近代化にまい進する社会が同時に農村の危機を... 続きを読む
安易な不要論
アエラが「『お寺』はもういらない」週刊朝日が「中国はもういらない」経済界が『お墓なんていらない」学研新書が『お墓は、要らない』 これらは島田裕巳『葬式は、要らない』(幻冬舎新書)の題名をパクッタもの。不愉快だ。 いずれも書中では「不要」とは言わず「問題提起」だとし、インパクトを高める手法のようだ。 よく原点から考えるために「サラの状態から考える」という表現があるが、歴史的なものは通俗理解を踏襲せず、客観的に見直すということはあっても、「いらない」からは始めない。 誰だったかな、島田本を読んで「読んでみると... 続きを読む
葬儀費用の調査
涼しくなったのかな、と思いきや昼間は結構温(ヌク)いです。昨日はいい天気でしたが、今晩から雨、とか。 他のブログですでに紹介されていますが、私もこの調査の公表に立ち会ったので報告しておきます。 『月刊消費者』10月号(すでに発売されています)に日本消費者協会の第9回の葬儀についてのアンケート調査の主な数字が掲載されています。 厳密には2010年3月と5月に同協会の消費生活モニターと同協会会員1024名にアンケートを郵送、回収したもので、回答数は98.4%と他の一般調査ではあり得ない高率の回答率です。 ここ... 続きを読む