大失敗で年を閉じる

昨日長い記事を書いた。自分ではアップしたつもりであったが、そうではなかった。帰るときに慌ててネットやらメールやら閉じる、そこで一緒に消してしまったらしい。 「師走で考える」ということで、震災のことやら、自分のもつ東北人であることの屈折が吃りに影響していることら、被災地を訪問した「傾聴ボランティア」が地域の人に役立った一方で二次被害を招いたケースもあること、「臨床心理士」が国家資格化する動きがあるが、専門職のできることは極めて限定的だという自覚が必要と思うということ、行政が「尊厳ある死」を言い出したことの危... 続きを読む

高齢者虐待

12月6日、厚生労働省老健局高齢者支援課認知症・虐待対策推進室という長い名前の部署が「平成22年度 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果」という長い名前の文書を発表した。一部新聞でも記事になったので知った人もいるだろう。 調査対象は「全国1,745市町村(特別区を含む。東日本大震災の影響により、調査報告が困難であった岩手県・宮城県の5市町村を除く。)及び47都道府県」となっている。(注)5市町とは、岩手県:大槌町、宮城県:石巻市、気仙沼市、女川町、南... 続きを読む

震災失業

また冬が巡り来る。陸前高田の「奇跡の一本松」と言われ、大津波に耐え、ただ1本残った松も、塩害で根が腐り回復不能とのこと。子どもの時にあの海岸線にずらっと並んだ松林の光景が目に浮かぶ。そうした思いを抱く人は多いようだ。 「震災失業」の事態は危機的とのこと。各紙が報じているが、被災地で倒壊し、流失した工場が閉鎖され、残った従業員が解雇される。陸前高田に足を運ぶ友人の声が暗い。 自営の店舗、商店を喪った人たち。高齢者は途方にくれる。若い人は町を去らざるを得ない。フクシマだけではない。人が町を去るのは。「残るのは... 続きを読む

「プラス思考」への敵意

外はようやく晴れたようだ。水木の2日間はとても寒く、冬という天候だった。昨日は雨だったが少し温んできた。今朝は強い雨だったが、朝新聞を取りに出ると、冷気はなかった。北海道や青森では雪とのこと、北国には長い厳しい季節に入る。 このところ欝に入っている。家族の話では例年この季節あたりが不調だという。視野が明らかに狭くなっている。 私が「敵意」に近い感情をもつのは「プラス思考」と「がんばれ」である。 ウィキペディアによると「プラス思考」とは「物事を肯定的な方向に傾斜した考え方を行う傾向。ポジティブシンキング(P... 続きを読む

まだまだ続くフクシマ

久しぶりの更新になります。 すっかり寒くなってきました。青森から来た人に一昨日訊いたら雪だそうです。季節は「冬」です。 東北の冬は厳しいですから、仮設住宅での暮らしはたいへんでしょう。被災地の状況はまだまだ変化がなく、今でも少しずつ発見される遺体があります。 「遺体が発見されてよかった」と喜ぶ家族。行方不明のまま「生きているかもしれない」と微かに期待するのではない。「もう海に流されて発見されないだろう」と諦めと絶望のなかにいる家族。遺体が発見され、身元がわかると、「戻ってきてくれた」と安心する家族。 まだ... 続きを読む