日本での樹木葬は岩手県一関で始まった。 今話題の「樹木葬」は「墓石を使わない墓」というイメージだが、最初の樹木葬は森とその周辺の自然の再生と葬送を結び付けたダイナミックなものであった。 この樹木葬フォーラムが仙台で開催される。 最初の樹木葬はどんな理念をもって始められ、今どうした次元に達しているのか知っておいていいだろう。 知勝院を中心とした久保川イーハトーブ自然再生協議会が日本自然保護協会の日本自然保護大賞を受賞した。 知勝院樹木葬は1999年に開始した。 ... 続きを読む
年: 2023年
筑豊の子供を守る会 総括3「筑豊の子供を守る会の解体とその後の個人的変遷」
これは2023年1月の国際基督教大学平和研究所でのシンポジウムで発表したものである。 主催者から私が筑豊の子供を守る会の解体後に政治的な学生運動に参加した者として関連して話してほしいという要請があったものであるから、個人史とからめて話した。 また、このときの発表についての原稿もあるので、この際ここに掲載することにする。 1.筑豊の子供を守る会の解体とその後の個人的変遷(発表スライド) 以下の原稿は、この発表用に用意したもので、いわば当日に上記のスライドを用いて口頭で説明した内容に近いものとなっている。 ... 続きを読む
筑豊の子供を守る会 総括2「筑豊の子供を守る会の歴史」
筑豊の子供を守る会の総括2「筑豊の子供を守る会の歴史」を取り上げる。 本稿は2022年にまとめたが、あくまで個人的に会がどのようなものであったのか、当時の資料から整理抜粋してまとめたものである。 これは一般公開していない。関係者にのみ配付したものである。 1960年から始まり67年の解散に至るまでの大まかな経緯を読み取ってもらえると思う。 私の発言もあくまで半世紀以上前の20歳前後のものである。 会員のさまざまな声(当時)も取り上げている。 後期が多いのは私が直接係わったことによる。 私の発言もあくまで当... 続きを読む
筑豊の子供を守る会 総括1 「筑豊の子供を守る会とは?」
はじめに このたび「筑豊の子供を守る会」に触れた新著が出た。 細井勇/城島泰伸『筑豊の生活保護とキリスト教―「制度」か「人間」かをめぐる運動史』(ミネルヴァ書房2023年9月) である。 第12章が細井勇(福岡県立大学特任教授)による「筑豊閉山に伴うキリスト教学生運動『筑豊の子供を守る会』」である。 細井は先に 『編集復刻版「筑豊の子供を守る会」関係資料集成』全8巻(六花出版2022年) の実質編集責任者を務め、そこで解説を書いている。 私は資料集成の作成にあたり細井と知り合い、細井が解説をまとめるにあた... 続きを読む
コロナ禍と葬儀(続)
23年はブログは1月7日以来の更新となる。 この間、別に病気で休養していたわけではない。ただサボっていただけである。 もとより日々老いて衰えていることは事実であるが。 この間のことのいくつかを報告しておこうと思う。 「コロナ禍と葬儀へ与えた影響(続)」の論文発表と講演(YouTube) 再開の最初は、6月に行われた日本葬送文化学会総会で行った講演の報告である。 タイトルは「収束期に入った今、全体を振り返る コロナ禍と葬儀への影響(続)」である。 これは日本葬送文化学会・会誌「葬送文化24」(2023年3月... 続きを読む