ハカ について想うこと 合葬墓増加のニュースに触発されて

「合葬墓増加」 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240220/k10014364111000.html のニュースに触発されて、ハカについて想うことを以下少し長く書いてみたみた。 ハカ需要の明らかな変化 墓需要は明らかに承継の有無によらない形態の方に傾いている。ちなみに寺院が設けるものには「永代供養墓」が多く、公営では宗教的表現を排した名称「合葬墓」が多い。 最初は個別埋蔵で一定期間経過後に合葬する形態と最初から合葬する形態があり、最近増加し、公営では主流とあっている... 続きを読む

樹木葬フォーラムin仙台

日本での樹木葬は岩手県一関で始まった。 今話題の「樹木葬」は「墓石を使わない墓」というイメージだが、最初の樹木葬は森とその周辺の自然の再生と葬送を結び付けたダイナミックなものであった。 この樹木葬フォーラムが仙台で開催される。 最初の樹木葬はどんな理念をもって始められ、今どうした次元に達しているのか知っておいていいだろう。 知勝院を中心とした久保川イーハトーブ自然再生協議会が日本自然保護協会の日本自然保護大賞を受賞した。 知勝院樹木葬は1999年に開始した。 ... 続きを読む

青木新門さんとの対談ー死生観、遺体観、葬送の25年を振り返る

2015年9月に雑誌『SOGI』通巻150号のための青木新門さんとの対談が行われた。 「編集長インタビュー」というのがそのコーナーである。 これは特集記事でもあったので分量が多いことは予めご理解いただきたい。 目次も付したので、少しずつ読んでいただいたら、と思っている。 既報のように、本年(2022年)8月6日、青木新門さんは85歳の生涯を終えた。 8月9日の通夜、10日の葬儀に富山に弔問にうかがった。お顔もじっくり拝見し対面。30年のお付き合いにお礼を申し上げる機会を与えられた。 遺された奥様、娘さん... 続きを読む

大漂流する人の死-葬送を考える視点

1年近くこのブログをお休みした。 私自身の老化はこの間進んでいるもののの、大病をしていたわけではない。 長く続くコロナ禍にあったことが影響していないとは言わないが、私的に引越しを余儀なくなくされたことによる余裕のなさも影響している。 Facebookでは気になったニュースの紹介等は行ってきた。 ブログを休んでいたこの期間、何もしなかったわけではない。 このブログ休止期間にしていた作業はおいおい公開していきたいと思う。 その第1回が表題とした「大漂流する死ー葬送を考える視点」と題する講演である。 この講演は... 続きを読む

「0葬」とその批判 復刻版「0(ゼロ)葬から葬送の変化を検証」(2014年)―その3

前回まで 0葬登場の背景 復刻版「0(ゼロ)葬から葬送の変化を検証」(2014年)―その1 https://hajime-himonya.com/?p=5103 葬送の変化をどう読むかー 復刻版「0(ゼロ)葬から葬送の変化を検証」(2014年)―その2 https://hajime-himonya.com/?p=5106 【お断り】データ、肩書等は2014年の執筆当時のまま。 「0葬」とその批判 ①島田裕巳が提案する「0葬」 島田裕巳は、2014年1月に著した『0葬―あっさり死ぬ』(集英社)で次のように提... 続きを読む