へぇ、多死社会ってもうかる社会なんだ!?

いまは通勤時間がないから、朝日新聞の朝刊をゆっくり読み、ネットで毎日等各新聞や各媒体に目を通す。 朝日新聞朝刊 福島第一2号機、原子炉直下に黒い塊 事故の溶解燃料かhttp://www.asahi.com/articles/ASK1Z4D49K1ZULBJ005.htmlには福島原発問題の先行きの見えない闇を感じる。 あまり関心がなく素通りしてしまいがちな日経新聞1月30日大和、中田副社長の社長昇格を発表 日比野社長は会長に    http://www.nikkei.com/artic... 続きを読む

「布施」の問題の現況―戒名、布施問題の多角的アプローチ(4)

「布施」問題の現況 「布施」が今問題になっているのは、主に「葬儀の布施」である。 通称「お経料」とか「戒名料」と言われるのはその類である。 葬儀のお経の対価として「お経料」、戒名の対価として「戒名料」と言われる。 仏教会では「布施は対価ではない」として、布施は本来定額化されるべきではない、と布施の定額化に抵抗する。 それに対して僧侶派遣業は「消費者はいくら支払っていいかわからないで悩む」と、「明瞭化」をうたって定額化を進める。 寺院の一部では、消費者の「わからない、という心理は理解できる。強制ではなく、目... 続きを読む

息が止まる時―個から見た死と葬送(17)

息が止まる時 生命の火がかすかに揺れている。 静かにろうそくの火が燃え尽きようとしているのだが、そこはかとなく保たれている。 見ているしかない。 新たにろうそくを足すでもない。 新たに何かをすることを本人が本能的に拒否しているように思えた。最期の生きざまを見守るしかない。 何もできないことを最初は切なく思ったのだが、本人を見ているとそれとは違う。 本人は、その消えゆくさまを楽しんでいるかのようだ。まるで遊戯をしているようだ。 閉じた目が開くことはなく、静かに息をするのを辞めるのではないか、ほぼそのようだ、... 続きを読む

子連れ無理心中―個から見た死と葬送(16)

子連れ無理心中 こういうニュースがいちばん怖い。 しかも記事はいつも中途半端だ。そこに至った経緯を想像しようとしても何も見えてこない。 でもそのニュース記事を書いた当の記者にもそれ以上は書けなかったのだろう。警察が発表した以上の情報はないのだろう。 おそらくそれを探ったならば、1日はもとより数日でも済まないだろう。半年あってもその真実はわからないだろう。また、仮にわかったとしても、それを明らかにすることは死者に対してどうなのだろう。多くの者が傷つくだろう。しかし、そこにはもしかしたら、第三者としてではなく... 続きを読む

戒名問題の視点―戒名、布施問題の多角的アプローチ③

「戒名」に関する問題 戒名についての社会的関心の一つは、「戒名料」に係わる問題である。   これは生活者の関心である。近年は僧侶派遣のネット事業等が「戒名料の定額化」を打ち出し、仏教会がこれに反発するという構図になっている。 これはそのまま仏教寺院の財政基盤に関する問題である。 「戒名料とは言わない」というのが仏教会および各教団の立場である。そもそも「戒名料」と言われるようになったことが問題なのであり、これが戦後の高度経済成長以降の主に都市における「社会的」問題の一つである。 かつてこの議論があ... 続きを読む