Q.わが家には子どもは娘だけ2人。2人とも結婚して他姓を名乗っています。私たち夫婦が死んだ後のお墓はどうなるのでしょうか?(65歳男性)
Aまず結論から言えば、娘さんがいらっしゃるのですから、お墓は娘さんに継いでもらうことで問題がありません。お墓の跡継ぎは男性という決まりはありません。
娘さんが結婚して他姓を名乗ったとしても、戦前のように結婚することは相手の家の人間になるわけではありません。今、夫婦別姓が議論されていますが、仮に姓が変わろうと、夫婦で新しい世帯をもつことで、けっして相手の家の人間になるわけではありません。
もし仮にお子さんがいなく、お墓を承継する適当な人がいない場合、自分たちの死後30年などの管理料を事前に支払うことで、霊園に交渉することは可能でしょう。
それが不可能なら、跡継ぎ不要の墓に替えることができます。その代表的なのが「永代供養墓」と言われるものです。公営の場合には「合葬式墓地」と言われます。
しかしこれに問題がないわけではありません。特にお寺の墓地の場合、管理がきちんとしている寺か、信頼できる寺であるかということをよく事前に調査し、値段だけではなく、心から託すに足る寺か面談して選ぶ必要があります。
また近年では跡継ぎを必要としない形態では、自然に還す樹木葬(これにも都市型と地方型があります)、30年・50年と使用期限を定めた有期限のお墓などいろいろ生まれてきています。ご夫婦(あるいはお子さんがいる場合はお子さんも含めて)でよく相談し、選択するとよいでしょう。
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