通夜は神道では「通夜祭(遷霊祭)」、キリスト教では「前夜式」などと言われることがあります。
現在は、死亡の当日は近親者だけで遺体を守り、皆に案内してその翌日である葬儀の前日に通夜が行われるというのが一般的です。本来一般会葬者は告別式に弔問するのですが、最近は、通夜の会葬者が葬儀・告別式の会葬者の2~3倍というケースもあります。
通夜は、一般的に18時くらいから始まり、宗教儀礼を伴う場合には30分から1時間の儀礼が行われ、その途中より焼香等の会葬を受け付けます。
終了後2時間程度の宴席を設け、その後は近親者だけで遺体を守ります。式場によっては夜通し行われず、21時頃になると閉館するところがあります。
元来、通夜は、家族の一員が亡くなり悲しみにある家族や近親者が、死者へ想いを寄せて過ごす時間でした。通夜に弔問する場合もまだ死を心から受容していない、精神的に動揺している遺族の心理を配慮して喪服も着て行かないし、香奠(香典)も用意せず、慰めを目的として行われたものです。
家族には悲しみに加えて看病疲れもあり、会葬者中心より近親者中心に営むということも考えられていいでしょう。
■通夜振る舞い
通夜では弔問客に通夜振る舞いをする習俗があります。飲食を供する場合、簡単に茶菓子だけの場合、振る舞いに代えて酒や砂糖の詰合せを帰りに渡す場合、あるいは告別式と同じ会葬返礼品を渡す場合、などいろいろあります。通夜のもち方とも、さらに費用とも関係しますので、よく考える必要があります。
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