2018年5月24-25日、15日早朝に48歳の若さで亡くなった太田宏人さんの葬儀が行われた。 太田さんは、雑誌『SOGI』を休刊に至るまでの後期、12年間にわたり共に支えてくれた。 東京都大田区の臨海斎場(最寄り駅モノレール流通センター)で、24日18時から通夜、25日10時半から葬儀が行われた。 会葬者で目立ったのは彼の属する曹洞宗のみならず各宗派の若い僧侶たち。 彼が東日本大震災の後、長期に係わり、死後遺骨の一部を散骨してほしいと熱望した宮城県女川の若い僧侶も駆けつけた。 全国から駆けつ... 続きを読む
カテゴリー: エッセイ
『葬儀概論』四訂第2刷、『解題 葬儀概論』改訂版ができました
『葬儀概論』4訂2刷 2018年3月30日発行 『葬儀概論』の初版は1996年4月、改訂版が2003年5月、大幅に増ページした増補三訂版が2011年4月、四訂版が2017年4月に出した。 大きな改訂は4回であるが、毎年最新データに入れ替えたり、小さな修正、追加を行っている。 今回四訂版の第2刷を出すにあたっても微修正を行っている。大きいのは第10章関連法規とその解説で死体取扱規則を死因・身元調査法に差し替えた点である。 結果としては微修正であるが、見直しを全ページにわたって行っている。基本は該当ページ... 続きを読む
いくつかの報告―経王寺「ハスのカホリ」、毎日新聞「合葬墓」
経王寺 少し前の話だが、互井鑑章さんが住職の日蓮宗経王寺(東京都新宿区)の寺報『ハスのカホリ』2018年春号47号が送られてきた。 経王寺のホームページ http://www.kyoouji.gr.jp/index.html 経王寺のFacebook https://www.facebook.com/kyoouji/ 『ハスのカホリ』2018年春号47号こに互井さんと私の対談「葬儀とお寺の未来」が掲載されている。 『ハスのカホリ』表紙 目次 互井住職×碑文谷創 1 2 3 ... 続きを読む
火の子
新宿西口の墓地近くの古い雑居ビルの一角に「火の子」はあった。 私が通い始めたのは青木新門さんに連れて行かれたのがきっかけであった。 ママのイクさんは岩手県の盛岡の近くの出身ということで、同じ岩手県一関で生まれた私に対して親近感をもってくれた。 92-93年くらいであったろうか。 開店が73年、閉店が02年であるから、その30年の火の子の歴史の晩期に私は立ち合ったことになる。 以来、私は一人でも、あるいは仲間と連れ立って、あるいは新門さんからの呼び出しに応じて通うようになった。 この店のいいところは客同士... 続きを読む
個人化時代の葬儀(2)‐弔いのあり方
個人化時代の葬儀(2)―弔いのあり方 昨日(2018年2月4日)の朝日新聞「弔いのあり方」第1回「お葬式」について昨日1回目を書いた。 https://hajime-himonya.com/?p=1560 きょうは私が寄せた談話について書く。 談話をまとめた高橋記者も苦労したことだろう。 何せ中世から現在までの葬送の転変を、私が寄り道しながらダラダラ話したものをまとめるのであるから。 しかも取材に来た翌日昼には原稿にしてメールで送ってくるという早業! 18時には修正して戻してほしい、という。 取材にき... 続きを読む