「現代葬送キーワード解説」をアップした。
http://www.sogi.co.jp/sub/jituyou/keyword.htm
特に「現在」ということに焦点をあてて
死、自宅死、死後の処置、エンバーミング、献体、斎場、祭壇、葬儀、家族葬、無宗教葬(自由葬)、お別れ会、直葬、霊柩車、火葬、グリーフ、仏壇、手元供養、墓、永代供養墓、散骨(自然葬)、樹木葬、生前契約、エンディングノート
の23のキーワードで現代の葬送の問題を辞書的に読み解く試み
短いので、すぐ読んで理解していただけるよう工夫した。
剽窃はご勘弁(著作権あり)
引用する際は出典明記をお願いする。
項目の配列は葬儀の時系列に沿っている。
「仏壇」についてもグリーフワークとの関連を示す等、記述は「現在」という視点を常に意識したつもりである。
「死」では脳死の問題にも触れている。
不足するとするならターミナルケアの問題を扱っていないこと。
介護放棄する家族が多くなっている。
老人や障害ある家族の介護は大きな負担であり、ストレスとなる。
そこで介護放棄が出ている。
高齢者の葬儀がほとんど死体処理同然になるのも、この延長にあることが多い。
介護放棄(寸前)→直葬
という図式は、残念ながらこれから多発するであろう。
死というのは、乳幼児の死、幼児の事故死、若くての自死、難病による死、がんによる死、脳溢血や心疾患による突然の死、脳梗塞による障害を抱えながら闘病の末の死、災害による死、犯罪による死、孤独死、そして高齢者の死…
多様な死がある。
多様な死があればその死を体験する遺族の悲嘆、想いもまた多様である。
死とはほんとうにさまざまである。
そして遺族と関係者とによって執り行われる葬儀もまた当然にさまざまで固有のものである。
高齢者の死一つとってもさまざまである。
死ぬというのがあっけないものだ、脆いものだと感じる反面
死ぬということがこれほどまでにたいへんなものだと思われるケースも少なくない。
死というのは個人の意思の限界を超えて存在する。
「終わりよければ全てよし」
と死と人生を重ねる人がいるが、それは観念的な死である。
現実の死は想定を超えている。倫理を超えている。