突然の訃報

昨夜あるパーティにでかけたところ隣に座ったSさんが
「Hさんが亡くなったときょう聞きましたが、知っていますか?」
と訊ねてきた。
12月に会合で元気な姿を見せていたので驚いた。

それから知人に電話、知らないと言う。
その友人が調べてかけてきた。
「どうも単なる事故ではないらしい」

お母さんとは親友だった。
何かというと携帯に電話してきた間柄だった。
私の取材旅行に同行したこともある。
その母親が先年死んだ。がんだった。
そのことを僕は書いた。
http://www.sogi.co.jp/sub/zuiso/danshou.htm#wakare
http://www.sogi.co.jp/sub/zuiso/sk72.htm

長女である彼女は家業を継いだ。
順風とは言えなかった。でもがんばっていた。
その様子は母親を再現しているかのようだった。

その彼女が死んだというのがまだ信じられない。
今朝、地元の友人に確かめた。
事故死かどうかかまだ不明
3日の朝3時、住んでいた9階の部屋から落ちたという。

母親が死んで4年
まだ7歳の男の子を抱えていた。

娘である彼女の相談にのることは親友である母親の遺志であると思っていたから、突然相談もなく逝ってしまったことは深い悔いである。

5日に家族だけで密葬は済ませたという。
どこにも連絡せず、親しかった者も参列できなかったという。

家族にも電話した。事実を確認すると概況は話してくれた。
忌明けの頃に何かしたいという考えはもっているらしい。

親友であった母親の性格を受け継いだ娘であっただけに、私にとっては可愛い、気になる存在であった。
その突然の死、私はまだどう受け入れていいかわからない。

ホームページを更新
「葬式をするということ」
http://www.sogi.co.jp/sub/zuiso/sk97.htm
直葬も進む現在、原点から問うてみたいと思って書いたものである。

「ねんごろ」
http://www.sogi.co.jp/sub/zuiso/danshou.htm#nenngoro
は造園家の葬儀を例にとり「ねんごろに送る」ことを考えたもの

2つとも同じ時期に書いたもので、基調は似ている。

「葬祭サービスを問う」
http://www.sogi.co.jp/sub/kenkyu/touserv.htm
は長いものである。1年前に書いたものをアップしておいた。
葬儀における宗教の収奪
といういさいさかスキャンダルな問題を切り口に論じたもの
特に宗教者と葬祭業に従事する方に読んでほしい。

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投稿者: Hajime Himonya

碑文谷 創(ひもんや・はじめ)/ 葬送ジャーナリスト、評論(死、葬送)、 元雑誌『SOGI』編集長(1990~2016)/ 【連絡先】hajimeh46@nifty.com/ 著書 『葬儀概論(四訂)』(葬祭ディレクター技能審査協会) 『死に方を忘れた日本人』(大東出版社) 『「お葬式」はなぜするの?』(講談社+α文庫) 『Q&Aでわかる 葬儀・お墓で困らない本』(大法輪閣)  『新・お葬式の作法』(平凡社新書) ほか/