晩年

きょう講義に行く途中、増上寺の前を車で通ったら
咲いていましたよ、サクラが
五分咲きという感じでしょうか。

サクラは満開よりも咲き始めが好きです。
皆さん花見に繰り出すのでしょうか。

右腕が上がらないのが治ったら、左肩を痛め、なんかついていない、今日この頃ですが、仕事は珍しく一応順調にこなしています。
なんか自分でないみたいです。

そうそう、難航したのは取材の件
相手に電話を何回しても捕まらず、やっとのことで決まりました。
途中ファックスで用件を伝えておきましたから、電話がつながったときにはあっけないくらいでしたが、何回電話をしたことか。
ま、編集者としてはありがちなことですが。

そう言えば、植木等さんが亡くなられましたね。
学生時代に植木さんの出演する映画をよく観ました。
同時代に観たのは健さんのヤクザ映画とか。
高度経済成長期を代表する方
後年は渋い演技を見せてくれました。
生来が真面目そうな方でしたね。
真宗のお寺の出の方でした。

植木さんは80歳だということですが、最近周囲に90歳超えが多いせいか歳だとは思いません。
80歳以上で亡くなる方が半数近いせいでしょうか。
昭和の初め頃は80歳を超して亡くなる方は5%未満でしたから、ほんとうに時代が変わりました。

1970年というと、私がまだ学生をしていて忙しくしていた時代ですが、その時の平均余命は
男69.31年、女74.66年
2005年の平均余命は
男78.53年、女85.49年
約10年延びたことになります。

ちなみに私が4歳の頃、1950年の平均余命は
男58.0年、女61.5年
でしたから、当時でしたらいまの私は立派な晩年です。

そう言えば、勲章をもらう年齢が72歳頃のようですね。
私は縁がありませんが。

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投稿者: Hajime Himonya

碑文谷 創(ひもんや・はじめ)/ 葬送ジャーナリスト、評論(死、葬送)、 元雑誌『SOGI』編集長(1990~2016)/ 【連絡先】hajimeh46@nifty.com/ 著書 『葬儀概論(四訂)』(葬祭ディレクター技能審査協会) 『死に方を忘れた日本人』(大東出版社) 『「お葬式」はなぜするの?』(講談社+α文庫) 『Q&Aでわかる 葬儀・お墓で困らない本』(大法輪閣)  『新・お葬式の作法』(平凡社新書) ほか/

「晩年」への1件のフィードバック

  1. 植木等さん延命をされなかったんですね。昨年の桜葬メモリアルで碑文谷さんが話されていた不本意の延命治療による“死にたくても死ねない”を回避する意思表示の必要性。尊厳死、植木さんの死に際の生き方ですね。

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