すごいあつい(熱い、厚い、ついでに篤い)本が届いた。
松本の神宮寺からだ。
高橋卓志住職
浅間尋常学校10年の総括
10年100回で止めると決めて1997年に開校
これは日本の仏教界の一つの奇跡である。
だから総括にも「奇跡」という名が冠されている。
その浅間尋常学校の100時限目が5月1日から6日まで神宮寺で開かれる。
詳しくはこちら
http://www.jinguuji.or.jp/asamascl/asamascl.htm
私が参加したのはちょうど半分の50時限目
「お坊さんサミット」
といういささかセンセーショナルなタイトルに
「外野からの発言を」
と言われ、参加し、コーディネーターをした。
今回記録を読むと、コーディネーターという役割を逸脱して喋っている。
こうした醜態が総括本に残るというのは恥ずかしい。
心配になるのは高橋さんのこの後である。
この師のことだからやることはわんさかあるには違いない。
でもこの浅間尋常学校の10年を自ら「奇跡」と言うから、再び「奇跡」に挑戦するつもりではなかろう。
他人のことだが心配である。
今回改めて思ったことであるが
高橋さんは「大編集者」である。
人を集め事をなす力も偉大だが、本を作る能力も尋常ではない。
編集者である(あまりしていないという陰口もあるが)私が評価するのだから、間違いないと思ってくれていい。
今回の総括、記録、厚さも1cm以上ある代物だが
これまで神宮寺が発行してきた優れた季刊誌「僧伽(サンガ)」の最終刊であるのも気になる。
ちょっと格好がよすぎるのだ。
私たちの雑誌は隔月刊だが(よく「月刊SOGI」と言われるが)、こちらはいま99号の編集中である。
7月末発行の号で100号になる。
一口に100号と言っても、作り続けるのは結構大変である。
私の欝は隔月に酷くなる。
さほど大変なのだ。
高橋さんも、この10年走り続けて、さぞかし大変だったろう。
人前で滅茶苦茶に元気のいい人だから、一人になったときの反動は大きなものだったに違いない。
と、勝手に推察している。
何はともあれ、高橋さん、よくやり続けましたね。
この浅間尋常学校の試みは日本仏教界の「奇跡」として燦然とその名を留めるでしょう。
記録も記憶も両方獲得するのは、いささか贅沢だと思いながら、それでも私は大きく評価します。
なお浅間尋常学校の閉校イベント、まだチケットもあるそうです。
関心のある方は是非お出かけください。
私は関心あるもののノルマを抱えて行かれないのが残念です。
高橋卓志さんとお会いしたのは、何年か前の安穏フェスティバルでした。
「浅間尋常学校」は、すごいことをやっている!という印象でしたが、終わってしまうのですか。時は確実に流れていると感じました。
いつも、最新情報をありがとうございます。