もう秋ですか?

シトシトと雨が降り、温度も20度台を低迷し、急に秋模様になっていますが、これで夏が終わりというわけではないでしょう。

ミクシィを覗いていると、このところ葬儀の司会の言葉遣いが話題になっています。
私も「御導師様」はないだろう、と言っていましたが、現場でおかしさに気づいてくれるとうれしいです。

何度も言っていますが
「ただいまより御導師様がご入場でございます。皆様、ご起立いただき、合掌礼拝をもってお迎えください。合掌」
というのはどうですか?
言葉遣いもそうですが、ここで入場される僧侶方、恥ずかしくありませんか?
こんな、言葉や態度でだけ持ち上げられても、と思いませんか?

でも仏教界では門主、管長や大僧正の方への言葉遣いに「これは皇室か?」と思える表現が遣われていて、閉口することがしばしばです。
仲間うちでも敬語のオンパレードです。
部外者としてはとても奇異に映ります。

こんなことに慣れているから、カン違いして「偉いんだぞ」とする僧侶がいるのではないか。
私の知っている僧侶の方にはそれはそれは腰が低く、恐縮してしまう方もいますから、全ての僧侶が酷いわけではありません。

葬儀で馬鹿丁寧な言葉のオンパレードはなくした方がいいです。
言葉をいくら飾っても実質がないと空回り、むしろ酷い結果を招きます。配慮が配慮と受け取られなくなります。

お金の問題は小さい問題ではありません。
私も貧しい零細企業の極みですから常に金策に苦労しています。
お金は大事なことは大事です(実感が凄くこもっています)。
だが、サービスの裏にお金が透けて見えるというのは嫌ですね。

葬儀が宗教者も業者も金、消費者も金
葬儀の実質がどっかに行ってしまいます。
私はお金と関係なく、やらなくてはならないという仕事があります。
皆さん、そうでしょう。それは「やせ我慢」とは違うのです。

葬祭業者の方の中には赤字を出しても、お金のない方の仕事を引き受けている方、僧侶ではその家のことを考え、いただいたお布施を袋を取り替えて香典とされることもある、というのを知っています。

話がガラッと変わって、サザンの無期限休業、よくわかります。
桑田クンの歌は最初は「ウン?」という感じでしたが、いまは大ファンになってしまいました。
作品が残り繰り返して演奏できるというのはいいですね。
私は原坊がまた大好きです。

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投稿者: Hajime Himonya

碑文谷 創(ひもんや・はじめ)/ 葬送ジャーナリスト、評論(死、葬送)、 元雑誌『SOGI』編集長(1990~2016)/ 【連絡先】hajimeh46@nifty.com/ 著書 『葬儀概論(四訂)』(葬祭ディレクター技能審査協会) 『死に方を忘れた日本人』(大東出版社) 『「お葬式」はなぜするの?』(講談社+α文庫) 『Q&Aでわかる 葬儀・お墓で困らない本』(大法輪閣)  『新・お葬式の作法』(平凡社新書) ほか/

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