四畳半からの近況報告 2016.11.12

冬の寒さ到来か、と思ったが、少し温(ぬく)んできた。

11月11日、このブログのアクセス数が増加した。

朝8時から
これは当日の毎日新聞朝刊「ひと」で紹介されたからだった。
恐るべし、マスコミの影響力。
http://mainichi.jp/articles/20161111/ddm/008/070/051000c
 
少し痩せたのではないか、と心配してくれるメールがきたが、写真の角度のせい。
むしろもっと痩せたほうがいい状態が続いている。
記者が最終号となった雑誌『SOGI』154・155合併号(2016年8月10日発売)で一挙掲載した「死と葬送」歴史年表を評価してくれたのがうれしかった。
 
実はこの年表は2010年に1年かけて書いた。
こうしたテーマで古代から現代までを通史として、社会・文化の変化を参照しながら書いたものがなかった。
私自身がこうしたものがほしくて書いた。
1年間かけてけっこう苦労して書いた。
雑誌に全部を掲載しきれないので6回に分けて掲載した。
 
雑誌掲載時は反応がほとんどなかった。
「こういう作業は評価されないんだ」と結構落ち込んだ。
読者に関心のないものを押し売りしているのではないか、と思った。
 
合併号としたのは、私の執念であった。
分冊では全体を見ることができない。古代から現代までを通史として見てもらいたい、ということで再提出したものであった。
2011年(3.11!)から2016年6月までをスタッフの助力を得て追加して完成させた。
おかげで多少評価してもらった。
だが残念ながら雑誌を継続する余力が尽きたので、これが最終号となった。
 
事務所を閉鎖したため最終号をお分けするすることができないのは残念。
問い合わせがいった毎日新聞にはご迷惑をおかけした。
主要な図書館では閲覧できるだろう。
千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館では創刊号から最終号まで閲覧可能となっているはずであるが確認はしていない。
 
歴史年表を編みながら改めて痛感したのは、災害、飢餓、そして感染症が人間にとって脅威だったことである。
「死の穢れ」について民俗学や文化人類学では人間の現実を無視した蛸壺議論がなされてきた。
かつて「疫病」と記述された感染症への恐れを公衆衛生的知識がないものだから、今から見ると?と思われる形で表現しようとしたものであった。
 
「表現文化社」時代は、通常は10時から23時頃まで平日・休日関係なく事務所にいた。
今はこの時間を自宅の四畳半で過ごしている。
やせ我慢ではなく、このくらいの空間がいい。
FMのJ-Waveを流しながら原稿書いたり、本を読んだり、メールを書いたりしている。
外出する機会は激減した。
でも往復2時間の通勤時間がないこと、昼に何を食おうか悩むこともないので楽である。
精神的には少し落ち着いた。
身体は今のところ問題はない。
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投稿者: Hajime Himonya

碑文谷 創(ひもんや・はじめ)/ 葬送ジャーナリスト、評論(死、葬送)、 元雑誌『SOGI』編集長(1990~2016)/ 【連絡先】hajimeh46@nifty.com/ 著書 『葬儀概論(四訂)』(葬祭ディレクター技能審査協会) 『死に方を忘れた日本人』(大東出版社) 『「お葬式」はなぜするの?』(講談社+α文庫) 『Q&Aでわかる 葬儀・お墓で困らない本』(大法輪閣)  『新・お葬式の作法』(平凡社新書) ほか/

「四畳半からの近況報告 2016.11.12」への1件のフィードバック

  1. 毎日新聞に拝読いたしました。
    お元気そうで良かったです。

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