「宇宙への埋葬は可能か?」(この通りの表現だったかどうかは?だが)
という質問が出された。
「可能」が正解とされたが、出題そのものが不見識である。
これはやらせである。
「宇宙葬」を手掛ける銀河ステージあたりが仕組んだのだろう。
私はこの「宇宙葬」なるもの、人の夢を利用した「えげつない商法」だと思っている。
事業開始後数年経過して、新しいニュースでもないのに、この会社の働きかけに応じて大々的に報道した新聞、雑誌があるが、
「報道がこの会社の事業の宣伝の片棒担ぐことになる」
と批判したが、コメントそのものが抹殺された苦い経験がある。
米セレスティス社のCelestis Memorial Spaceflightsを提供するもの。
遺骨を粉骨したものをカプセル(標準クラス・シングルで1g、ツインで2g、ファーストクラス・シングルで3g、ツインで7g)に入れ、ロケットに搭載、大気圏外に打ち上げ、いずれは重力で墜ちてくる際に燃え尽きる、というもの、45万円以上かかる。
私は、宇宙空間は今でも宇宙ゴミが心配されている人類共有の大切な空間、汚すおそれのあるものは自粛すべきだと思っている。
規制がないことをいいことに、さまざまな商魂での利用は慎むべきだと考えている。
こうした事業は「葬送の自由」でもなんでもない。
この社のホームページに
とあるのは明らかな嘘である。(※「墓地、埋葬等に関する法律」、「墓地埋葬法」「墓埋法」と略される。)
「法務省の見解」そのものが存在しない。
91年10月に葬送の自由をすすめる会が最初の散骨を相模灘で行った際に、これを朝日新聞の社会部記者(同会会員)が報道にあたって法務省刑事局担当官に面接した際、担当官は「法務省として見解を出すことはない」と断わった。
これに対し、食い下がった記者に対し「法曹人としての個人としては、遺骨遺棄を目的にするのではなく、あくまで葬送を目的として相当の節度をもって行うのであれば、遺骨遺棄を禁じた刑法190条の法益上、即違法とか考えて対処すべきとは考えてはいない。」
と「違法見解」に踏み切らない背景説明を行った。
これを朝日記者は意図的に「法務省が見解を発表」としたものである。
法務省が記者会見を行って発表したものではない。
言うならば、この記者のスタンドプレイである。
(以上は私が直接取材したものである。)
「大朝日」がそう書いたものだから、事実関係を調査しないマスコミや学者たちが「法務省見解」があることを既成事実として書いた。愚か者たちよ!
しかも、朝日の記者は意図的にだと私は思うが、担当官の「相当の節度があれば」を「節度があれば」と書き換えた。
私も法務省見解によるのではなく
、「葬送を目的として、相当の節度【遺骨が原型を残さないよう細かく砕き、撒く場所も風評被害が生じない場所(生活用水として用いられている河川、養殖場や海水浴場の付近、他人の敷地等は避けて)で行う等】をもって行うならば違法とは言えないという法的合意がおおよそできている」
という見解を示している。
この朝日の歪みある意図的報道にせよ、相模灘の散骨に対して言っているので、この当時「宇宙葬」なるものに言っているのではない。
ないものに対して「見解」があるわけないのだ。
こうした銀河ステージの説明を鵜呑みにしてテレビはクイズ番組の「正解」を作っている。
答のないものは答がないのだ。
これは「正解の捏造」であり、こうしたクイズの質問そのものが「宇宙葬」事業の宣伝なのである。
この会社のホームページを覗いてみて驚いた。
葬送をなんでも商売にしている。
ここの「樹木葬」なんていい加減だ。
「樹木葬」が商標登録されなかったことを利用して、過去の歴史も理念も無視して、「樹木葬」を名乗る。
多少係わった者だから言わせてもらうが、こんなの「樹木葬」jじゃねぇや!
ここには葬送の理念はなく商魂しかない。
しかし、変な「常識」が捏造されるのは嫌だ。
福島から自主避難した子どもに対して担任教師までも「菌」呼ばわりしたニュース
3回目が公開された。
「第401回 改めて問われる遺体への尊厳 ~葬送明文化の礎登場!400回記念更新月間~」
相変わらず私の滑舌の悪さは酷い。
内容は「遺体を取り扱わない葬儀社なんかあり得ない。遺体の尊厳を守る最後の砦は葬祭業者」という話。