日本の「超高齢社会」の現状を大雑把に説明すると

いろいろなつながりがあるものだ。 雑誌をやめて、毎日新聞の「ひと」に紹介されたのが2016年11月のことであった。 https://hajime-himonya.com/?p=1448 これを読んだ学生時代の友人が、自分が発行する新聞に、およそジャンル違いなのだが「原稿を書かないか?」と勧めてくれた。 ありがたく書かせていただいた。 そこからまた原稿依頼があった。   【テーマ】 仮題「中高年ノート」~家族、年金、葬儀、墓の現代事情~                                   【... 続きを読む

遺族のケアで考えるべきこと 「死別」ということ―葬祭サービスとは何か?(3)

「葬祭サービスとは何か?」の第3回である。 第1回は、「葬祭サービスの歴史的文脈」 https://hajime-himonya.com/?p=1563 第2回は、「死者・遺体の尊厳を守る」 https://hajime-himonya.com/?p=1565 ■「遺族ケア」の文脈 日本の葬儀で「遺族のケア」が課題になったのはそんなに古いことではない。 1990年代以降のことである。 特に米国から「グリーフワーク」、「グリーフケア」という言葉が紹介されてからである。 米国では、特に戦後のサナトロジー、デ... 続きを読む

『葬儀概論』四訂第2刷、『解題 葬儀概論』改訂版ができました

『葬儀概論』4訂2刷 2018年3月30日発行 『葬儀概論』の初版は1996年4月、改訂版が2003年5月、大幅に増ページした増補三訂版が2011年4月、四訂版が2017年4月に出した。 大きな改訂は4回であるが、毎年最新データに入れ替えたり、小さな修正、追加を行っている。 今回四訂版の第2刷を出すにあたっても微修正を行っている。大きいのは第10章関連法規とその解説で死体取扱規則を死因・身元調査法に差し替えた点である。 結果としては微修正であるが、見直しを全ページにわたって行っている。基本は該当ページ... 続きを読む

死者・遺体の尊厳を守るー葬祭サービスとは何か?(2)

■葬儀はだれのためにあるか? 「葬祭サービス」の目的は、葬儀等を十全に支援することにある。 そして葬儀等の目的を集約するならば、死者を弔い、送る(別れる)ことである。 これは一義的には死者の尊厳を守り弔うことであり、これを死者の近親者が充分に行えるように、近親者の想いに配慮して行うことである。 葬儀の葬祭事業者への発注は死者の近親者から行われるため、葬祭事業者にとっての顧客は発注する近親者であり、近親者のために葬儀を行う、と考えがちである。 それは一概には誤りとは言えない。 しかし単純すぎる。 そもそも死... 続きを読む

いくつかの報告―経王寺「ハスのカホリ」、毎日新聞「合葬墓」

経王寺 少し前の話だが、互井鑑章さんが住職の日蓮宗経王寺(東京都新宿区)の寺報『ハスのカホリ』2018年春号47号が送られてきた。 経王寺のホームページ http://www.kyoouji.gr.jp/index.html 経王寺のFacebook https://www.facebook.com/kyoouji/   『ハスのカホリ』2018年春号47号こに互井さんと私の対談「葬儀とお寺の未来」が掲載されている。   『ハスのカホリ』表紙   目次 互井住職×碑文谷創 1 2 3 ... 続きを読む