個人化時代の葬儀(2)―弔いのあり方 昨日(2018年2月4日)の朝日新聞「弔いのあり方」第1回「お葬式」について昨日1回目を書いた。 https://hajime-himonya.com/?p=1560 きょうは私が寄せた談話について書く。 談話をまとめた高橋記者も苦労したことだろう。 何せ中世から現在までの葬送の転変を、私が寄り道しながらダラダラ話したものをまとめるのであるから。 しかも取材に来た翌日昼には原稿にしてメールで送ってくるという早業! 18時には修正して戻してほしい、という。 取材にき... 続きを読む
カテゴリー: 社会
個人化時代の葬儀(1)‐弔いのあり方
個人化時代の葬儀①―弔いのあり方 朝日新聞(2018年2月4日)に「弔いのあり方」(全4回)の1回目「お葬式」が掲載された。 1ページだてである。 https://digital.asahi.com/articles/ASL2200C7L21ULZU01C.html?iref=comtop_8_06 主旨は 団塊の世代が高齢化し、“多死社会”が本格化します。大切な家族が亡くなったら、どこに相談すればいいのか。葬儀の費用はいくらかかるのか。自分が眠る墓はどうするのか――。お葬式やお墓への不安... 続きを読む
エンディングノートと終活
少しずつ記録。 「エンディングノート」と「終活」 「終活」という言葉は、今やすっかりと定着した感がある。 経過として見るならば、まず「エンディングノート」がブームとなり、それを後押しするように「終活」ブームが現れた。 ■エンディングノート 「エンディングノート」について、『現代用語の基礎知識2007』に私が記載した原稿データが残っている。 (もし2007年版が最初であるとすれば、本年(2017年)11月9日発売開始される『現代用語の基礎知識2018』まで12年連続して「葬送」編の用語解説を継続... 続きを読む
死後、人間の身体はどう変容するのか?―死体現象
遺体について論じる時、死体現象について知らねばならない。 病院における「死後のケア」「死後の処置」について看護職にある者は「遺体のその後」について充分な知識をもって死後の処置にあたっているとはいえない。 それゆえ「死後の処置」をもって遺体は安全になるわけではない。 遺体の変容は主として病院から出て、葬祭業者に引き渡されてから本格的に進行するのだが、一部を除いて遺体の管理に自覚的である葬祭担当者は少ない。 私は死体現象について専門家ではない。 そこで、本稿を核にあたり、以下の書籍等を参照したことを予めお断り... 続きを読む
『〈ひとり死〉時代のお葬式とお墓』小谷みどり
小谷みどりさんから最新作 『〈ひとり死〉時代のお葬式とお墓』(岩波新書) が送られてきた。 すごい本だ! 最新の葬送事情が歴史的社会的背景も踏まえ、また確かな情報分析力で描出されている。 この本読まずに葬送を語るなかれ、だ。 「火葬場が足りない?」という表面的にいかにも通の人たちの間違い 神奈川県横須賀市。大和市等の自治体で取り組んでいる話題のエンディングサポート事業 「墓じまい」が話題となっているが顕著に増加する無縁墓 こうした旬の問題だけではない。 ここに取り上げられていない問題はないくらいだ... 続きを読む