四訂葬儀概論が完成

『四訂葬儀概論』が4月7日完成。   初版が1996年4月、改訂版が2003年5月、増補三訂(360ページに)が2011年6月、今回の四訂が2017年4月…と平均5年強で改訂を繰り返してきたことになります。 本体9,524円と少々高いですが、葬送に関してはまとまったものはこれ1冊、内容的にはそれなりのものと思っています。 葬送の歴史としてまとまったものは本書が本邦初でしたが、現在の部分はいまだに書き続けています。 私のライフワークとなりました。 初版は1996年の葬祭ディレクター技能審査の第1回に間に... 続きを読む

四畳半からの近況報告 2017.02.05

四畳半からの近況報告 2017/02.03の補足 雑誌『SOGI』休刊に伴う事務所、私個人に伴う法的手続きについてすべて完了したことを報告したところ、Facebookにてコメント等をいただきありがとうございます。 このブログのアクセス数が増えたことは、心配いただいていた方々が多かった、ということでしょうか。 私としては少し複雑な気持ちです。 雑誌購読者、関係者個々にご報告すべきことですが、こういう形で報告させていただきました。ご了承ください。 雑誌『SOGI』を四半世紀にわたって刊行したこと、何よりも読... 続きを読む

書評『無葬社会』

YouTubeびきまえ 403回公開。まだ続く?話題は「お布施」「遺族とのコミュニケーション」などなど。 https://www.youtube.com/watch?v=soUJT9kb9Ho 週刊現代2016年12月10日号の書評に『無葬社会』を書いた。依頼が11字詰なのに、おっちょこちょいなものだから19字詰と思い込んで最初書いた。出す段になって気が付いて、詰めに詰めて完成させて送ったのが掲載されたものである。 ここでは掲載されずに終わった幻の書評を掲載することにする。 鵜飼秀徳『無葬社会―... 続きを読む

書評再録『寺院消滅』

鵜飼秀徳『無葬社会』を紹介する前に、前著『寺院消滅』を紹介しておこう。 この書評を書いた日付は2015年8月31日になっている。『週刊現代』に書いたもので掲載は2015年9月の中旬ではないだろうか? 鵜飼秀徳『寺院消滅―失われる「地方」と「宗教」』(2015日経BP) 著者は仏教寺院の「消滅可能性」を警告しているのだが、本書で紹介された現実を見るならば、寺院の消滅はすでに進行中なのではないか。著者は、14年に発表され、衝撃を与えた日本創生会議(座長・増田寛也元総務相)の「2040年には全国の自治体の... 続きを読む

書評再録『夫の死に救われる妻たち』

ジェニファー・エリクソン、クリス・マゴニーグル(木村博江=訳) 夫の死に救われる妻たち(飛鳥新社) フロイトが「喪とメランコリー」を著したのは1917年。だが、死についての、しかも死別の悲嘆(グリーフ)についての研究(サナトロジー)、が本格化したのは朝鮮戦争後、日本では85年前後からであった。 しかし、遺された家族が喪に服すことが当然とされたのは古代にまでさかのぼる。特に夫と死別した妻が「未亡人」と言われ、悲しみ、慎まねばならないとされたのは古くから世界的に共通した慣習・規制であった。 米国では死別体... 続きを読む