このところ会う人に「最近ブログの更新がないですね」とよく言われる。
1月からの仕事の重なり、遅れが持ち越している。
このブログでも「3月はお休みします」と書いたが、4月には改善するのではないか、と願望していたのだが、いっこうに改善されないままでここまできた。
自分ではそれなりに着々と仕事をあげているつもりなのだが、3月末に仕上げる作業が7月に入っても上がらない。これはさすが7月中にけりをつけたいと思っている。
4月には書き上げる予定の本の原稿は着手すらしていない。
弁解するなら1月から6~7回の徹夜をした、ということは、徹夜をするのは大体最終段階なので、同じ回数以上のものを仕上げている、ということである。
前にも言ったと記憶しているが「老化」現象である。
以前は、これくらいの日数があればあがったものが、平均して時間が倍かかるようになっている。
予定を入れる段階では、以前の処理能力で計算しているものだから、遅れ、重なり、さらに遅れるという負のスパイラルに完璧に入っている。
私が例年抱えている課題について詳細は書けないが、3月から作業が始まり、7月いっぱいまでかかる。これが地方行脚を伴うため、梅雨と夏にかかり、これで体力を消耗する。自分一人の都合で左右できないので、これはいやがおうでもしなければならない。
このところ止めていたパソコン持参の旅がまた復活するはめになった。
抱えていた仕事の一つ、『遺体衛生保全(エンバーミング)概論』が7月下旬に発行される。これはIFSA(日本遺体衛生保全協会)が刊行するもので、若いエンバーマーが中心になって作成した。
私も「死学と遺体論」という少し長いのを書いていて、巻末付録の大部になる「法規集」を編んだ。若い人たちに編集はすっかりまかせていたが、最後の段階で入らざるを得なくなった。
B5判で約450ページになる化け物のような本になった。これは入稿を済ませ、印刷・製本の段階。7月20日には納品予定。
この本も6月下旬に出版記念会が予定されていて、告知も済んでいたのだが、ミスのない本にしようと1か月出版記念会を延ばしてもらった。特別な事故がないかぎり、7月23日の出版記念会には間に合う。
この本、エンバーマーのための教科書として作成しているが、葬祭に携わる人にも大いに有用である。死体変容についても、遺体の公衆衛生についても詳述されている。
20,000円もする本だが、少部数発行でしかも大部なので勘弁いただきたい。「これからエンバーミングをめざす人のために」と執筆はほとんどがボランティアで行われたので、。原価で譲るとなると4万円くらいになる。
販売はIFSA事務局でも私の事務所(表現文化社)でも扱う。7月30日頃から申し込みを受け付ける。
自分が関係して言うのも何だが、これは日本の葬祭分野では記念碑的出版物となるであろう。
昨年6月に難産の結果『増補三訂 葬儀概論』を出版したが、この2つの本を送り出し、私としては葬祭関連の方々から受けた恩の一部をお返しできたかな、と思う。
葬送、エンバーミングについては、あいかわらずいい加減な言説が飛び交っているが、基本図書に目を通したうえで言ってほしいと思う。
7月末には私の個人史としては40年間胸がつかえるように思っていた出来事について、40年前(69~71)に私が書いた論考をまとめ、当時のまま復刻する本が出る。私が散逸したものもあり、編集した野田さんが探し蒐集した。
私としては、出すこと自体への躊躇いがあり、また、恥ずかしい失敗作もあるので復刻を躊躇ったが、企画した編集者の野田さんが「記録ですから」と熱心に言うので、あえて削らないで出すことにした。条件は一つ、発表順に掲載すること、であった。
2年間、この本を出すことに躊躇してきた。当時の仲間誰一人と相談しないで決めた。
今でも悪文だが当時は数倍も悪文である。だが誤字以外には手をつけず、巻末に現在の心境を書いた。
40年前のこととはいえ、歴史の批評に晒されることを回避してはならないだろう。当時、キリスト教界で「異端」とまで言われたものだ。当時のことを研究する人のため、何が故に異端と断じられたのか、一次史料を残しておくのもいいだろうという心境になった。
正式にタイトル、価格が決まった時にお知らせする。
一般に入手できるものとしては、
『大法輪』9月号(8月8日発売)の特集に書いている。(締切を過ぎて昨晩書き上げて編集部にメール添付で送った)
7月12日(木曜)夜、生放送でFM放送J-waveのジャム・ザ・ワールド20~21時台で20分くらいだろうが、東京都の新しい樹林型墓地(樹林型合葬埋蔵施設、小平霊園に作られた)のことなど話す予定。まだ内容について書いたものが送られてきていないのだから、あくまで「予定」でしかないが。