最近読んだ本

一昨日は愛知への日帰りの取材でした。
昨日は左肩に違和感があったので午後にマッサージに。
事務所の近所にはマッサージ店が多くあります。

最近読んだ本
といっても濫読の私としては列挙するのが難しく、そのほんの一部ということになります。

武村政春『脱DNA宣言~新しい生命観へ向けて~』(新潮新書)
石浦章一『遺伝子が明かす脳と心のからくり』(羊土社)

いずれも入門書です。門外漢にはやさしく、適度な刺激を与えてくれます。
遺伝子関係はこのところまとめて7~8冊読んだのですが、その中ではお薦めです。
石浦さんの本には私が服用している薬も登場、「あ、こんな作用をしているんだ」と納得。

知っている人が書いた本ということでは

現在、国立歴史民俗博物館准教授の山田慎也さんが博士論文を基に書かれた『現代日本の死と葬儀~葬祭業の展開と死生観の変容~』(東京大学出版会)は力作。
丁寧なフィールドワークを行い、しかも広い視野で考える将来有望な若手研究者です。
葬祭関係者にとって必読の本となるでしょう。

最近「手元供養」が話題になっていますが、元祖の京都の博国屋店主、山崎譲二さん『手元供養のすすめ』(祥伝社新書)を出されました。
博国屋創設5周年記念!おめでとうございます。
私への手紙には「多くの人たちのご協力で生まれて初めて本を書きました。少しでも多くの人たちに手元供養を知ってもらいたかったからです」
とありました。
でも「あっというまに130ページほど書いていました」というのは凄いです。

あ、ちょっと前になりますが、佼成出版社から、シリーズ「宗教で読み解く『現代』」という興味深い本が出ています。
①『死から見る生~自殺と終末期医療を考える』
アルフォンス・デーケンさん、斎藤由紀雄さん、中野東禅さん、藤腹明子さん、青木新門さんらが書いています。
②『家族再生~絆の回復とその意味を考える』
森岡清美さん、加地伸行さんらが執筆
③『葬送のかたち~死者供養のあり方と先祖を考える』
井上治代さん、山田慎也さん、村上興匡さん(今度、大正大学准教授に就任)、新谷尚紀さん、奈良康明さん、山折哲雄さん、藤井正雄さんらが執筆しています。
関係者の方が多く執筆しておられ、見逃せなかったのですが、皆さん力作です。

本ではありませんが、山崎譲二さんの息子、周亮君が紹介してくれたのですが、小谷みどりさん(第一生命経済研究所主任研究員)が4年間にわたって北海道新聞に連載されたコラム「葬送NOW」が9月27日をもって終了。これは
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/sousou/
からバックナンバーが読めます。
多彩でとてもいいものです。
コラムというのは、私も読売新聞や共同通信配信で1年間やらせてもらいましたが、結構大変なものです。
小谷さん4年間も続くなんて立派です。小谷さんの人柄も出て、柔軟な思考のいいコラムです。
是非、お読みください。

橋爪謙一郎さんは次のドラマの技術監修をされています。
エンバーマーを主役にしたマンガ『死化粧師』(こちらも橋爪さんが関係したようです)のドラマ化。
橋爪さんのブログもお薦めです。
http://www.griefsupport.co.jp/index.html
10月5日深夜24:12よりテレビ東京 ドラマ24にて 連続ドラマ「死化粧師 エンバーマー 間宮心十郎」

広告

投稿者: Hajime Himonya

碑文谷 創(ひもんや・はじめ)/ 葬送ジャーナリスト、評論(死、葬送)、 元雑誌『SOGI』編集長(1990~2016)/ 【連絡先】hajimeh46@nifty.com/ 著書 『葬儀概論(四訂)』(葬祭ディレクター技能審査協会) 『死に方を忘れた日本人』(大東出版社) 『「お葬式」はなぜするの?』(講談社+α文庫) 『Q&Aでわかる 葬儀・お墓で困らない本』(大法輪閣)  『新・お葬式の作法』(平凡社新書) ほか/

「最近読んだ本」への4件のフィードバック

  1. 「死化粧師 エンバーマー 間宮心十郎」は12日にタイトルを見つけて、録画して見ましたが、2回目だったのですね。
    テレビ朝日の「モップガール」というドラマは葬儀社の社員という設定なのでチェックしていましたが、最近はエンバーマーのドラマもできているのかと驚きました。
    書籍もどんどん発売されているのですねー。

  2. 第一生命 採用

    生命保険会社って大変ですよね。保険業法128条対応、同じですが、保険金・給付金の不払対応とかね。銀行の窓販問題もあるしね。いろいろ大変な業界ですから興味ありです。業界再編もありそうですし。私が商品開発力があると思う生命保険会社は、朝日生命とマニュライフ生…..

  3. 私も、先日ちょっとしたテレビで、エンバーミングに関する話題をみました。
    少しずつ一般的にも耳にする機会が増えているように感じます。

  4. 博国屋創設5周年記念をお祝いいただきありがとうございます。ほんとうに皆さまのおかげでやってこれました。この場をかりまして、ありがとうございました!博國屋山崎周亮

コメントは受け付けていません。