師走に走る

12月に入ると地方でも東京でもクリスマス用の電飾があちこちと見られるが、いま一つ華やぎが感じられないのは若者の嬌声が聞こえないからだろうか。
「不況」という文字が、こんなにも早く生活レベルまで浸透するのは久しぶりのような気がする。

20年前に天皇が危篤になり死去したときの自粛ムードのような感じだ。

次男が就職活動をしたのは空白の10年のとき、その後活況を呈し、団塊世代の定年でその後を埋めるというので企業は新卒を獲ろうと求職活動に積極的だったのがおよそ半年で変化。
内定取り消し続出、非正規雇用が、これが「安全弁」であったとばかりにどんどん切られている。
柔軟な体制、働き方の自由とは、不況になると簡単に切ることができる体制のことかと思う。

「契約社員」とは「契約」に基づいている関係なのに、こんなに簡単に契約が破棄されていいものなのだろうか。

かつて社員に辞めてもらった厳しい体験がある。
辞めるほうには次の仕事への不安があるだろう。また、残るほうも、罪悪感、割り切れない後悔が残る。見通しの見えない手探り状態で、精神的に、きつく、耐えることができなかった。それが欝状態の最も厳しい状態での判断だったから、すっかり参ったものである。いまだに出口が見えずにいろいろと迷惑をかけているのだが。

年末というのは原稿では焦るものだが、今年はギリギリまでいくつか会合があり、忙(せわ)しない。
それぞれ厄介な問題を抱えており、年内に方向を出そうというものばかりだ。
会合には出るばかりではなく、準備もある。

きょうは比較的にいい天気だ。
私には九州に姉がいて、ブログもしており、最近写真に凝っている。どんどん腕を上げている。
そちらに対抗することなく、敢えて私は携帯で撮った写真を掲載している。

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投稿者: Hajime Himonya

碑文谷 創(ひもんや・はじめ)/ 葬送ジャーナリスト、評論(死、葬送)、 元雑誌『SOGI』編集長(1990~2016)/ 【連絡先】hajimeh46@nifty.com/ 著書 『葬儀概論(四訂)』(葬祭ディレクター技能審査協会) 『死に方を忘れた日本人』(大東出版社) 『「お葬式」はなぜするの?』(講談社+α文庫) 『Q&Aでわかる 葬儀・お墓で困らない本』(大法輪閣)  『新・お葬式の作法』(平凡社新書) ほか/

「師走に走る」への2件のフィードバック

  1. もの寂しい年の瀬ですね。
    今年もありがとうございました。
    ひとつでも笑顔のふえる2009年になりますように。

  2. しゅう君
    しゅうチャンにとってはいい年だったのでは?
    その後は順調ですか?
    2009年、いい年になるといいですね。
    私はこのままで新年に向けてなだれ込む予定です。

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