「くじら幕」の説明をしようというのではない。
これは本のタイトルである。
正式名称は
木塚たかし著『くじら幕―葬儀屋さんが見たもの』(近代文芸社刊)
http://books.livedoor.com/item/3245503
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9984404781
http://store.shopping.yahoo.co.jp/7andy/32232654.html
葬儀に従事している人の本はある。
だが、結構あやうい本が多いのも事実だ。
この出版社も危うい扱いをしているのが、本に巻かれた帯に
「現役最前線の葬儀屋が語る、その内幕」
とあることでわかる。
だが、この本はいい本である。
率直に葬儀の現場にいる人の、まっとうな視線で描かれている。
小見出しのタイトルには編集者の小ざかしさが出ているが、著者の眼はまっとうである。
終章の「父の死。そして喪主として」
には家族の死と家族がその死に出会うということがどういうことか、が素直に描かれている。
私もこれを読みながら「父の死」の情景がまざまざと浮かんできた。
きょうはこの本を紹介する。
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