きょうは穏やかな天気です。
神宮前に、かつての事務所付近、私が残り少ない髪の手入れをしてもらっている店があり、天気がよいので、外苑を散歩しながらの往復。
気持ちがよく、散り際のサクラを携帯のカメラで撮ってきました。
それは下に。
きょう『大法輪』5月号が送られてきました。
特集は「葬儀・先祖供養の誤解を解く」
http://www.daihorin-kaku.com/magazine/index.html
私が「第一部 葬儀・通夜」の部のトップバッター
「第二部 先祖供養」では鈴木永城先生が「仏壇」について書かれています。
鈴木先生は曹洞宗ですが、浄土真宗本願寺派の大村英昭先生の「ホームチャペル」論とそんなに遠い場所にはいない、と拝見。
鈴木先生「小さな本堂」と名づけられています。
「第三部 葬儀・お墓を考える」では藤井正雄先生(大正大名誉教授)、新谷尚紀先生(歴史民俗博物館教授)というお歴々。
槇村久子さん(京都女子大教授)が欧米、北欧等の新しいお墓の動きを要領よく紹介されているのは役立ちます。
小谷みどりさん(第一生命経済研究所主任研究員)が、いつも感心する手さばきの見事さで「おひとりさまの葬儀・お墓」を書いています。
なんといっても特記すべきは、赤堀正卓さんの「『直葬』を考える」です。短いが「直葬」に関心をもつ人必読です。
赤堀さんは昨年(09年)9月に産経新聞で「直葬~消える弔い~」を連載し、衝撃を与えた記者。
赤堀さんの次の文章は重い。
しかし、取材を通じて感じたことは、今さら宗教側が努力をしても取り返しがつかないくらい、旧来の葬儀や宗教への不信が強いものになっているという事実だ。
朝日夕刊で4月2日から葬送の人脈記(15日までの予定)を連載している星野哲記者らと同様、赤堀記者も長くこの分野に関心を持ち続けてきた記者です。
偏見に充ちた「週刊ダイヤモンド」らは論外ですが、「マスコミ」の中のこうした記者らの指摘はきちんと受け止めるべきでしょう。
ある方は仏教会の懇親会に顔を出して「問題意識がまったく感じられない」と慨嘆していました。
親しい僧侶たちは
「もう、ダメ。奴らには期待しないで自分たちで動かないといけない」
と早々に見切りをつけています。
甘い状況ではありません。
外苑の散るサクラのきれいなこと。サクラ吹雪が舞っていました。
最後はすっかり影が薄くなった私のくっきりとした影です。
直葬は、今や見下すべき葬送ではなく、積極的な意義付けが必要とされる時期にあるのかもしれません。
今日は母を近くの公園に桜見学に連れて行きました。
花が散る時期にちょうど、葉を付け出します。
満開の花に比べて清楚な感じを受けるのですが、近衛兵帽章の五芒星を取り巻く桜葉もこの感じからきたのだろうか?と勝手な想像をしていました。
お疲れ様です。スタンダードな立ち居地でさまざまな問題提起をなされ、なおかつ、まとめていただいている。
直送・・・。これは宗教離れのなれのはて・・。と考えていたのですが・・、実は大きな問題提起だったわけで・・・。宗教が介在する余地をなくした・・・?
でも・・、私の住んでいる地域では、まだつながっています。心が・・・。地域が・・・。お寺も・・・。ほっとします。
先日・・もう少し・・。そしてご夫婦でゆっくりと・・という方の葬儀をお世話しました。
はなびえの とおめにかすむ やまざくら・・・。亡くなる前日に・作られた句で・。急に訪れた死でした。霊柩車を見送る人・人・人。雨がとても冷たく感じました。
東京での葬儀は直送が本当に多くなったなと実感しています。
先日福岡で知人の葬儀がありましたが、福岡は夜中に亡くなっても、菩提寺はすぐに枕経に駆けつけられたと聞きました。
火葬場が混んでいないせいかもしれませんが、あけてすぐに通夜・翌日葬儀。お聞きしたところ殆どそういった日程での葬儀になっている様子でした。
葬儀にやっと間に合ったという慌しさでしたが、日程は菩提寺が決める事が多いとの事でした。北海道の友人は間に合わず残念がっていましたが・・・・