外はようやく晴れたようだ。
水木の2日間はとても寒く、冬という天候だった。
昨日は雨だったが少し温んできた。
今朝は強い雨だったが、朝新聞を取りに出ると、冷気はなかった。
北海道や青森では雪とのこと、北国には長い厳しい季節に入る。
このところ欝に入っている。家族の話では例年この季節あたりが不調だという。視野が明らかに狭くなっている。
私が「敵意」に近い感情をもつのは「プラス思考」と「がんばれ」である。
ウィキペディアによると「プラス思考」とは「物事を肯定的な方向に傾斜した考え方を行う傾向。ポジティブシンキング(Positive Thinking)、積極思考。しばしば楽天主義と混同されるが別物」とある。
こうした言葉に傷つけられている人間がいる、ということにひどく感情がにぶい、と言うしかない。
ビジネスの分野でも従業員の積極姿勢、やる気を促すときに、よく「プラス思考」が説かれる。こんなのはもう「宗教的熱狂」でしかない。
20~30年前頃、企業の研修でよく「精神特訓」みたいなものが行われていた。セミナー屋さんはそれで企業を喰いものにしていた。
人の気持ちの内部に土足で入り込む権利は誰にもないのに。
またぞろ、そんな阿呆が出てきている。
そんなのは「人材育成」ではけっしてない。
それはもはや言葉による暴力だと気づかなければならない。
人間を集めて「がんばろう!」など気勢を挙げるのは、集団的圧力である。
こんな研修を当たり前と思っている企業はその時点で、企業の社会倫理から外れている。
周りも「おかしい」と言わなければならない。
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碑文谷先生のおっしゃる通りです。流産、妹の疲労死、母の急死と3年続けざまに起こって2011年は鬱でした。そんなときに ’がんばれ’ といわれて こんなに精一杯耐えているのになんで人はそんな冷たいことをいうのかと思いました。日本人の友達は ’がんばれ’ という言葉に抵抗がなく 励ましているつもりなのです。英語で がんばれに相当する単語はないと思います。直訳すれば do your best ですが、日本人とは使い方が違います。試験とか試合とかある人にdo your best と言います。でも 悲しんでいる人には do your best とは言わず、"take care of yourself”と言います。日本語にすると、”体に気をつけて” という感じです。’がんばれ’ は日本文化の集団性に根付いているのではないかと思いましたーー(みんな同じ方向に歩まなくてはいけない)。
日本の禁煙排除 大変ですね!オーストラリアも禁煙思考になっていますが どこにでも禁煙室/禁煙場はあります。やっぱりこれも日本の集団性で 禁煙が正しいことにしたから喫煙する人の権利をなくそうみたいな動きですよね。グローバルの時代に日本ももっと多種多様、フレックスブルになるべき。
ヒカルさま
遠くからありがとうございます。
ご理解いただいてありがとうございます。
日本人は辛い状況にいる人に対してどう対処していいかわからないので「がんばって」が無難な言葉だと思っているようなのです。
少しでも前進するといいね。という気持ちで「早い復興(回復)を」と言うのでしょう。
同情はしているのですが、自分の立場でつい考えてしまうのでしょう。
相手の状況がわからないので、つい無責任に言ってしまうのです。しかも悪意ではなく、自分は優しい感情で言っている、という意識があるものですから、「なぜ言ってはいけないの?」と困惑するんですね。
せめて悪意があればなじることもできるのですが、善意なものですから困ります。
で「がんばろう東北!」なんて言葉があっちこっちに氾濫する始末。
ヒカルさんの言った
take care of youreself
は日本語では「ご自愛ください」がもっともぴったりきますね。これも「お大事に」とかいろいろ訳せますが、それにも口では「ありがとう」と言いながら、「うるさい放っておいてくれ」と思ったりすることがあります。関係性や表情やいろいろなことがあって言葉が機能しますから難しいです。