青木新門さんの新装HP「新門日記」のお知らせ

敬愛する先輩である青木新門のホームページ「shinmonの窓」が行方不明になり、ご心配された方も多いのではないでしょうか。

新門さんからの年賀状で新しい「新門日記」がアップされていることの報告がありましたので、お知らせします。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~amitaabha/

ホーページの郵便ポストからメールを送れるのですが、返信を強要されないようお願いします。このところ講演が多く、体力を消耗されています。
新門さんは気が弱いため、ついつい講演を引き受けがちですが、けっして無理強いをされないようお願いします。

講演料云々で仕事をけっして選ばない方ですが、「有名なのに安くてもいいらしいから得だ」という感覚ではけっして依頼しないようになさってください。イベントのひな壇扱いでは呼ばないでください。
新門さんは最低90分を話して、それを聴く人の前でしか話さない、という方です。

また、呼ぶ前に『納棺夫日記』くらいは熟読され、映画「おくりびと」を観てだけでは呼ばないようお願いします。

映画「おくりびと」は主演の本木さんが熱心に直接富山まで押しかけ、働きかけて許可を受けてできた映画です。映画には原本に出てくるエピソードがたくさん出てきます。

しかしできた脚本・監督の考え方と合わず、「原作・青木新門」と表示することを新門さん自身が断ったという事情があります。そのため映画のエンドロールにもパンフレットにも新門さんの名は一切出てきません。

但し、受賞の際に本木さんが、映画は新門さんの『納棺夫日記』をもとにしたものであり、原作表示は断わられたものの、映画化を許可してくれたことへの感謝を記者会見で表明しました。
それで急に新門さんが世間にクローズアップされたという事情があります。新門さんも本木さんを高く評価しています。
映画「おくりびと」以前から『納棺夫日記』は確実に読者を得て、ロングセラーでした。

私が新門さんと呑み歩く(専ら今はない新宿西口の「火の子」でしたが)ことになるより先に、桂書房から出される以前の原稿用紙のコピーに出逢いました。
その内容に惚れ込んで、頼んで頼んで雑誌に随想を寄せていただくようになり、以降雑誌を支えてくれています。

新門さんは私よりも約10年先輩。今、最後の仕事に熱意をもっておられます。これにかける時間をできるだけ確保されて、その成果を共有したいものと願っています。

新門さんの今書いているものは「新門日記」と私の雑誌『SOGI』のホームページhttp://www.sogi.co.jp/ の「新門随想」で読むことができます。

新門さんの本を読み。感激して富山に取材に行った新聞記者が「芥川龍之介のようなタイプを想像していたらまったく違っていた」と言ったように、大柄で一見豪放磊落なタイプです。
呑みながらも大声で賑やかな方です。誰とも差別なく付き合われる方です。今は酒も節制されているようで、講演の後の酒が入る二次会を今では敬遠されています。
しかし感性は鋭く、思想の芯をけっして曲げない方です。

新門さんの仏教への知識は、そこいらの僧侶はとうてい対抗できない深いものがあります。
映画「おくりびと」の生みの親と見られがちで、「学者」ではありませんから、思想上の高みが評価されることは少ないです。
しかし、そこいらの仏教思想家とは比べものにならない、真剣に格闘して生きている思想家です。
そういうことで言えば良寛のイメージに近い方です。

まずは新門さんのホームページの復活をお知らせします。

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投稿者: Hajime Himonya

碑文谷 創(ひもんや・はじめ)/ 葬送ジャーナリスト、評論(死、葬送)、 元雑誌『SOGI』編集長(1990~2016)/ 【連絡先】hajimeh46@nifty.com/ 著書 『葬儀概論(四訂)』(葬祭ディレクター技能審査協会) 『死に方を忘れた日本人』(大東出版社) 『「お葬式」はなぜするの?』(講談社+α文庫) 『Q&Aでわかる 葬儀・お墓で困らない本』(大法輪閣)  『新・お葬式の作法』(平凡社新書) ほか/

「青木新門さんの新装HP「新門日記」のお知らせ」への1件のフィードバック

  1. はじめまして。青木新門さんのホームページ“青木新門日記”を毎日拝読させていただいているのですが、1〜8月分の日記が見れません。青木氏への連絡先のところもクリックできません。新門日記が復旧されるようお取次ぎ願えないでしょうか。お願い致します。

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