日常はこんなもの

日常

 

きょう書くことはどうでもいいことである。

 

今朝、2日休んだ身体の動きを確認した。
腕立て20回、腹筋20回その他背伸びやちょっとした身体の動きの確認である。
時間にして510分。
家にいるようになり、毎朝ウォーキングやらやろうと思ったのだが、「今さら身体を鍛えようとしないほうがいい」という息子の助言に従って、身体の動きの維持だけを目的に毎日ちょっと動かすことにしている。


といっても出かけたりして忘れることもある。
いったん休むとズルズル休む傾向にあるので、忘れたな、と思ったら、すぐ復活するようにしている。
今のところ、今回の2日休みが忘れた最長である。

事務所にいた時は、週21時間ジムに通おうとしたのだが、せいぜい2週間に1回であった。
今は出かけて運動することもなし、思い立った時にできるので、無精の私には合っている方法かな、と思う。
でも、この程度なので、特にスリムになるわけでも、筋肉がつくわけでもない。

「日常」といえば、便通は昔から悩まされたものである。
外出すると腸の動きが心理的に不活発になる癖があった。
姉の葬式で福岡に行っていた時も、腹に重い感じを抱えていた。
非日常になると日常の何ごともないことがうまく機能しなくなり、それが身体を重くする。

今は下剤を用いているため、日常は問題ないのだが、それでも外出時には、無意識なのだが、心理的抑制が下剤の動きを上回りがちである。
家に戻ると急激に回復する。

「はみがき」、私は不器用で、歯の裏側を磨くのが苦手なため、電動ブラシを使用している。
加えて歯間ブラシに舌に蓄積されるものを剥ぎ取る作業をする。

事務所に出かけていた時は朝、昼食後、夜寝る前の3回が普通であったが、家にいるようになると少し回数が減った。
朝は昼食を食べた後に、と思い、昼食後は夕食を食べた後に、とたまに夜1回ということもある。

もし若かったら2日に1回になるかもしれない。
今は衰え、歯と歯の間が空くため、食事後に歯磨きせざるを得ない状態になる。
だから通常は日に2回程度は磨いている。
歯医者に歯磨き粉は使用しないほうがいい、と言われているのだが、すっきり感がほしくて、つい2回に1回は歯磨き粉を使ってしまう。

 

事務所にいた時は、昼飯は外食が多かった。
四谷三丁目近辺の主な店は制覇したろう。
今は前日の夕食の残りものか麺類。
麺類はラーメン、うどん、蕎麦、適当な具材で作る。
料理はけっして上手ではないが、飢えない自信はある。
椅子に座り続けているので、ちょっとした時間、台所に立っての作業はけっこう好きである。

日常のペースは事務所にいた頃とあまり変えていない。
9時頃から23時くらいまでは、煙草を吸うために換気扇の下に行く時間、食事の時間を除いて、ほとんどの時間を四畳半の自室で過ごす。
通勤に車を使っていたが、今は手放し、通勤時間がない分、椅子に座っている時間が長くなっている。
四畳半というのは、すぐ何かを取りやすいので便利である。
そのためあまり足を動かさない。

今はこの四畳半でほとんどの作業を済ませる。
書く、調べるはほとんどがパソコン。
プリンターは左手をのばせば届く距離にある。
一昨日仕上げるつもりの原稿をサボったので、昨日2つ、深夜になったが仕上げ、メールで送った。

ipad proを導入し、校正はpenncilを使ってやってみた。
意外と使い安い。
これでプリントして、赤字を入れ、スキャンして送る、という工程からプリント、スキャンを外すことができそうだ。
紙に書いていくと、書き間違えで汚くなるが、penncilを用いると戻せば消せるので、むしろ楽かもしれない。
最終確認はさすがプリントしているが、紙の大量使用は少し減るだろう。

 

本は大量に処分したので、1年前の5%程度しかない。
それでも4畳半には収めきれないため、分散して置いている。
読む、といっても一時的にはせいぜい2~3冊なので、そうたびたび足を動かす必要はない。調べものの本はほとんどを手放したので、ない以上は諦めてかかる。

大きな仕事は、右手のタンスに入れ、終わると処分する。
小さな仕事はファイルしておく。
よく使うデータはファイルしてあるので、すぐ見ることができる。

昔に比べると便利なのはクラウドである。
ここにデータ、原稿を溜め込んでおけば、タブレット一つでどこでも見て、使用できる。
パソコンのデータは携帯HD(といっても2t)に保管し、必要に応じてクラウドにコピーしている。
タブレットで仕事をすれば勝手にクラウドにあげておいてくれるので、本体の容量はあまり気にしないで済む。

部屋にあるパソコン、以前は外出時にはモバイルのパソコンだったが、今、外出時はタブレットを主に使用している。

タブレットの良さは、大きさの変更が楽な点である。
齢を重ねると、小さい文字が読みにくい。

 

今はメガネの上に拡大鏡のメガネを使用することも多い。
これは便利だが、歩くときに外し忘れ、足元がおぼつかなくなることがある。

 

仕事ではメールだが、ちょっとした連絡はメッセージ(=ショートメール)を使うことが多い。
タイムラグがあまりないし、結構の分量を送れる。
電話番号さえわかれば送れるので、最近は電話よりこちらを使うことが多い。

そういうわけで、ほとんどを四畳半で済ませる。

でも、時には高速道を走りたくなる。
今月もまた、レンタカーで新潟まで行く。

薬は常時7種類、時おり追加で2種類。
相変わらずの薬中ではある。

但し、日常は困ることはない。

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投稿者: Hajime Himonya

碑文谷 創(ひもんや・はじめ)/ 葬送ジャーナリスト、評論(死、葬送)、 元雑誌『SOGI』編集長(1990~2016)/ 【連絡先】hajimeh46@nifty.com/ 著書 『葬儀概論(四訂)』(葬祭ディレクター技能審査協会) 『死に方を忘れた日本人』(大東出版社) 『「お葬式」はなぜするの?』(講談社+α文庫) 『Q&Aでわかる 葬儀・お墓で困らない本』(大法輪閣)  『新・お葬式の作法』(平凡社新書) ほか/