■日経ビジネス電子版
本日(8月14日)に日経ビジネス電子版
https://business.nikkei.com
に標題の記事がアップされたのでお知らせする。
「お盆だから考えてみよう 葬儀と供養はどう変化しているか」
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00030/080600044/
編集者からの依頼は40-50代のビジネスパーソンを相手に単身化、格差社会という変化を受けて、「過去の常識に縛られない新しい葬儀、供養のあり方とは?」について書くように、とのことであった。
■時代は変わった!と宣言しよう
私自身73歳、戦後の第一世代とはいえ、充分に古い人間である。
いわば息子、娘の世代に語れ、といわれていささか逡巡した。
私が少しいえるのは「葬送の変化の歴史を社会の変化と重ねて書く」ことである。
あんまり人がやってこなかった作業を地味にやってきたという自負はある。
それゆえ「めんどくせぇ」とも評されてきたのだが。
かつて葬送は地域共同体に担われたものだったから、その慣習は少数意見を排除しながらであったが、人々が担ってきたものであった。
だが戦後の高度経済成長で地方から都市への人口の大移動が行われ、家族も大きく変容を余儀なくされた。
自宅で地域の人によって行われてきた葬儀は葬儀会館で葬祭業者の手で行われるようになった。
生活の中にあった死も病院、施設へと移動し、家族みんなで看取った死もほんの少数の者、中には看取る者がいないことも少なくない。
今の80代の高齢者ですら「葬儀を知らない」時代になっている。
慣習はもはや担い手を失っている。
そうだ、慣習を大切にすることは、もはや形骸化に手を貸すようなものだ。
読んでもらえばわかるが、言い切っているようで躊躇っている私の文体の揺れが残っている。
■一時は「とんだ原稿?」
編集者からは8月13日にアップと聞かされていた。
そこで昨日見てみたが掲載されていない。
「原稿が飛んだ?」
と思った。
昨日のアップ分には結構読み応えのある記事が多かったので、実力不足と諦めた。
きょう編集者から連絡あり、一日遅れで掲載と連絡があった。
編集者に迷惑かけずに済んだ、という安ど感がある。
おまけにアクセスランキングで7位。
だが確実に僧侶たちからはますます危険視される存在になった。
そういえばこの原稿は腰痛の最中に書いたもであった。
今はおかげさまでほとんど回復した。