濃厚接触―国立感染症研究所の定義変更

国立感染症研究所の「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2020年4月20日暫定版) 」によると、用語の定義で新しい定義が示されました。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9357-2019-ncov-2.html

●「濃厚接触者」とは、「患者(確定例)」の感染可能期間に接触した者のうち、次の範囲に該当する者である。

・ 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
・ 適切な感染防護無しに患者(確定例)を診察、看護若しくは介護していた者
・ 患者(確定例)の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
・ その他: 手で触れることの出来る距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と15分以上の接触があった者(周辺の環境や接触の状況等個々の状況周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)。

Facebookで時事通信の報道を紹介しましたが改めて原文を示します。

新型コロナウイルス感染症については正当におそれる必要があります。
上記の「濃厚接触」にあたらないからといって自由に外出していいわけではなく、不要不急な外出は控えるべきです。

しかし、不安からくると思われますが、感染者およびその家族への非難、差別、偏見は強く、厳に慎む必要があると痛感しています。

さまざまな場面においてサポートする立場にある人たち(葬祭従事者、搬送担当者、火葬従事者もそれに含まれます)には、公衆衛生的に適切な防御をすると同時に、不安に駆られた過度な対応に走らず、冷静な対応を期待しています。

広告

投稿者: Hajime Himonya

碑文谷 創(ひもんや・はじめ)/ 葬送ジャーナリスト、評論(死、葬送)、 元雑誌『SOGI』編集長(1990~2016)/ 【連絡先】hajimeh46@nifty.com/ 著書 『葬儀概論(四訂)』(葬祭ディレクター技能審査協会) 『死に方を忘れた日本人』(大東出版社) 『「お葬式」はなぜするの?』(講談社+α文庫) 『Q&Aでわかる 葬儀・お墓で困らない本』(大法輪閣)  『新・お葬式の作法』(平凡社新書) ほか/