公取「葬儀取引実態調査報告書」公表―葬祭業の実態、課題が明らかに①下請法違反

公正取引委員会は(2017年)3月22日報道発表資料を公表した。 「(平成29年3月22日)ブライダルの取引に関する実態調査報告書」http://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h29/mar/170322_1.html 「(平成29年3月22日)葬儀の取引に関する実態調査報告書」http://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h29/mar/170322_2.html この2つの報告書が同日に発表されたのは偶然ではない。この同一調... 続きを読む

覚せい剤についての気になる記事と情報 2017.02.10

覚せい剤使用に関する逮捕報道が目立つ。少し前であるが朝日新聞2017.02.07 シリーズ:依存症」「専門家に聞く 意志の弱さではなく「病気」 依存症とは」http://digital.asahi.com/articles/ASK2600R2K25UBQU00B.htmlという記事が目に入った。この中から気になった箇所を抜き出してみる。話し手は国立精神・神経医療センター薬物依存研究部部長の松本俊彦さん。 依存症は、周囲からやめるよう注意され、自分でもやめたいと思っているのに、やめられない病気です。本人の意... 続きを読む

「終活」ブームのコンテキスト

記者さんから問い合わせがあったので、かつて雑誌に書いた記事を以下紹介する。2年前くらいに書いた記事だが、今でも有効だろう。 「終活」は「就活」をもじって週刊朝日が名付けたことから言葉として流行した。あまり好きな言葉ではない。 以下、が元の記事。 『SOGI』通信 No.69 「終活」という言葉は『週刊朝日』が2009年に連載した記事名「現代終活事情」が最初と言われる。2010年6月に連載のまとめとして刊行された週刊朝日MOOK「2010終活マニュアル」のタイトルは『わたしの葬式 自分のお墓』となっている... 続きを読む

戦争体験の一つの局面

水木しげるさんが亡くなった。 公式サイトに書かれた水木さんのプロフィールは 1922年生まれ。鳥取県境港市で育つ。 太平洋戦争時、激戦地であるラバウルに出征、爆撃を受け左腕を失う。 復員後紙芝居画家となり、その後貸本漫画家に転向。 代表作「ゲゲゲの鬼太郎」「河童の三平」「悪魔くん」など。 とある。 1922年とは大正11年生まれ。93歳。1945年の敗戦を23歳で迎えたのだから、戦闘の最前線に生きた世代である。 この世代はそのほとんどが第一線に赴いた。戦闘の第一線は若者である。戦争末期には40代の老兵... 続きを読む

「戦争ゲーム」は直ちにやめよう

安全保障関連法がついに立法化。 これを受けて自衛隊はPKO派遣軍の軍備拡充に早速乗り出した。南スーダンで派遣部隊に「駆けつけ警護」の任務追加とその場合の「武器使用基準」の緩和である。 これは派遣部隊が紛争の前線に立って、「普通の」国の派遣部隊と同じく、同じ軍備で戦闘する事態を想定したものである。 これまでもイラク等への自衛隊派遣で自衛隊員に大きな精神障害を与え、自死に追い込んだ事例が指摘されている。戦闘参加は外的に銃殺される、というだけではなく、戦闘員の精神もむしばむ、極めて危険度の高いものである。これは... 続きを読む