辻早紀「サヨナラの記念日」(葬送三部作)を聴く

CITY-WAVEの相徳さんという方からメールをいただいた。 突然のご連絡で申し訳ありません。  弊社は20年近くに渡り音楽レーベル「G-WAVE Factory」を運営しており、 CDのリリースやアーティストのプロモーション等を行っております。 今年の6月7日(水)にG-WAVE Factoryより「辻早紀(つじ はやき)」というソロアーティストが 『サヨナラの記念日』というCDで全国デビューするのですが、この作品のテーマが「死別」で、大切な人との死別はとても悲しいことだけれど、その人の記憶がこれか... 続きを読む

公取「葬儀取引実態調査報告書」公表―葬祭業の実態、課題が明らかに(2)葬儀市場

「葬儀取引実態調査報告書(平成29年)」の第2弾。 ①葬儀の市場規模は1兆7800億円は正しいか? 報告書の最初に「葬儀業の概況」があり、その1に「葬儀市場の概況」がある。 最新の2015(平成27)年には1兆7800万円(見込み)とある。 直観として大きすぎる!と感じた。 計算根拠は?と調べようとしたら、これは公取が計算したものではなく、矢野経済研究所『フューネラルビジネスの実態と将来展望 2015』をもってきたものだった。 公取の手抜きである。 これを調査結果の最初にもってくる神経を疑う。 矢野... 続きを読む

公取「葬儀取引実態調査報告書」公表―葬祭業の実態、課題が明らかに①下請法違反

公正取引委員会は(2017年)3月22日報道発表資料を公表した。 「(平成29年3月22日)ブライダルの取引に関する実態調査報告書」http://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h29/mar/170322_1.html 「(平成29年3月22日)葬儀の取引に関する実態調査報告書」http://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h29/mar/170322_2.html この2つの報告書が同日に発表されたのは偶然ではない。この同一調... 続きを読む

遺族の肖像・東日本大震災アーカイブ⑥

◎遺族の肖像―3・11の被災者   ■「記憶がゴチャゴチャ」している被災者   女川町から転出した人たちだけではなく、残った人たちもさまざまな転変をよぎなくされた。 ほとんどが犠牲者と何らかの関係があった人たちである。精神的に大きな打撃を受けたことに加えて環境の大きな変化を受けた。それがそれぞれにさまざまな変化を強いた。 「復興」といっても、それは女川町の人々を大震災以前に戻すことではない。 家族、親族、隣人、知人の喪失、暮らしの環境の激変…これらは戻ることはない事実である。喪失、激... 続きを読む

仏教界への提言・葬儀は何が問題か?―戒名、布施問題の多角的アプローチ(7)番外編

仏教タイムズ2017年2月16日号に「仏教界への提言」が掲載された。 これを本ブログのシリーズ「戒名、布施問題の多角的アプローチ」の番外編として公開する。 紙面は大きいが、字数が少ないため、問題を絞った。 全日本仏教会の中間報告へも言及していない。 しかし、最も言いたかったことを書いた。 編集部からは「消費者からの視点」で書くよう要請を受けたので、「葬儀とは遺族にとってどういう場面か」ということを切り口にした。 そのことで戒名問題、布施問題、僧侶派遣についても根本的なことを書けたかと思う。 詳細は本ブログ... 続きを読む