『〈ひとり死〉時代のお葬式とお墓』小谷みどり

小谷みどりさんから最新作 『〈ひとり死〉時代のお葬式とお墓』(岩波新書) が送られてきた。 すごい本だ! 最新の葬送事情が歴史的社会的背景も踏まえ、また確かな情報分析力で描出されている。 この本読まずに葬送を語るなかれ、だ。 「火葬場が足りない?」という表面的にいかにも通の人たちの間違い 神奈川県横須賀市。大和市等の自治体で取り組んでいる話題のエンディングサポート事業 「墓じまい」が話題となっているが顕著に増加する無縁墓 こうした旬の問題だけではない。 ここに取り上げられていない問題はないくらいだ... 続きを読む

平和の礎―戦争を記憶する沖縄、忘却する本土

6月23日は沖縄の「慰霊の日」であった。 糸満市の平和祈念公園で沖縄戦戦没者の追悼式が行われた。 沖縄タイムズは追悼式の模様を次のように報じた。 翁長知事、相次ぐ事件・事故に憤り 沖縄全戦没者追悼式典 http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/105028 沖縄戦から72年「戦争はもう嫌だ」 慰霊の日、島を包む平和の祈り http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/105014 朝日新聞では「慰霊の日」にちなみ鉄血勤王隊の生存... 続きを読む

「個人化」という社会の問題―葬送を小手先で考えるな!

葬儀の「個人化」現象は1995年前後から明確になり、それから20年。 これが葬儀だけの問題ではなく、今日本社会に大きく進んでいる「個人化」という大きな問題の現象の一つである。 この問題に切り込んだ経産省の20代、30代の若手のレポート「不安な個人、立ちすくむ国家」が注目を浴びている。 これを報じた朝日の今朝(2017年6月13日)の記事社会保障「現役世代に冷たい」 経産省若手、異例の提言http://digital.asahi.com/articles/ASK6D4GVQK6DULFA01D.html?i... 続きを読む

あのとき それから 1990年日本初の樹木葬

昨日2017年5月31日朝日新聞夕刊特集「あのとき それから 1999年(平成11年)日本初の樹木葬」(記者:帯金真弓さん)が掲載された。   http://digital.asahi.com/articles/DA3S12965781.html いま樹木葬は中国、韓国でも人気らしいが、起源は1999年に岩手県一関市の祥雲寺(当時:現在は知勝院)が山ごと「樹木葬墓地」として許可を得て開設したのが最初。 自然保護活動と葬送を一体化した提案であった。 http://www.jumokuso.or.jp/... 続きを読む

「家族」…この不思議なもの

「家族」というのは不思議なものだ。 多くの人にとっては、疑いようのない濃い人間関係なのだろう。 しかし、それ故、強い反発と憎悪の対象にもなり得る。 また、家族を私物化してしまうこともある。ほとんどが無意識のうちにだ。それがいつのまにか、相手への肉体的、精神的暴力となったりする。だが、それを意識化することは極めて困難である。 あるいは「関係を断つ」ことには相当の覚悟が強いられたり、いったん離れると、再度の関係づけは難しい。 「犯罪」というのは、「外から来る」と漠然と思っていることが多いが、実はかなりの確率で... 続きを読む