超高齢者には「終活」の準備は無理だ では?

『月刊エルダリープレス シニアライフ版』2017年3月号に 「‘ヘルプ信号‘早急に 周囲の支援受け生活継続」という記事が掲載された。 この原稿は「終活」といっても実際に準備しているのはわずか、という状況を踏まえてのものである。 以下、元原稿 困ったら早くヘルプ信号を出す。子や行政に甘えていい   ――「終活」がブームになったのはいつからですか? 「終活」という言葉は、2009年「週刊朝日」による造語です。2012年にユーキャン新語・流行語のトップテンに選ばれ、あっという間に市民権を得ました。... 続きを読む

覚せい剤についての気になる記事と情報 2017.02.10

覚せい剤使用に関する逮捕報道が目立つ。少し前であるが朝日新聞2017.02.07 シリーズ:依存症」「専門家に聞く 意志の弱さではなく「病気」 依存症とは」http://digital.asahi.com/articles/ASK2600R2K25UBQU00B.htmlという記事が目に入った。この中から気になった箇所を抜き出してみる。話し手は国立精神・神経医療センター薬物依存研究部部長の松本俊彦さん。 依存症は、周囲からやめるよう注意され、自分でもやめたいと思っているのに、やめられない病気です。本人の意... 続きを読む

へぇ、多死社会ってもうかる社会なんだ!?

いまは通勤時間がないから、朝日新聞の朝刊をゆっくり読み、ネットで毎日等各新聞や各媒体に目を通す。 朝日新聞朝刊 福島第一2号機、原子炉直下に黒い塊 事故の溶解燃料かhttp://www.asahi.com/articles/ASK1Z4D49K1ZULBJ005.htmlには福島原発問題の先行きの見えない闇を感じる。 あまり関心がなく素通りしてしまいがちな日経新聞1月30日大和、中田副社長の社長昇格を発表 日比野社長は会長に    http://www.nikkei.com/artic... 続きを読む

子連れ無理心中―個から見た死と葬送(16)

子連れ無理心中 こういうニュースがいちばん怖い。 しかも記事はいつも中途半端だ。そこに至った経緯を想像しようとしても何も見えてこない。 でもそのニュース記事を書いた当の記者にもそれ以上は書けなかったのだろう。警察が発表した以上の情報はないのだろう。 おそらくそれを探ったならば、1日はもとより数日でも済まないだろう。半年あってもその真実はわからないだろう。また、仮にわかったとしても、それを明らかにすることは死者に対してどうなのだろう。多くの者が傷つくだろう。しかし、そこにはもしかしたら、第三者としてではなく... 続きを読む

戒名問題の視点―戒名、布施問題の多角的アプローチ③

「戒名」に関する問題 戒名についての社会的関心の一つは、「戒名料」に係わる問題である。   これは生活者の関心である。近年は僧侶派遣のネット事業等が「戒名料の定額化」を打ち出し、仏教会がこれに反発するという構図になっている。 これはそのまま仏教寺院の財政基盤に関する問題である。 「戒名料とは言わない」というのが仏教会および各教団の立場である。そもそも「戒名料」と言われるようになったことが問題なのであり、これが戦後の高度経済成長以降の主に都市における「社会的」問題の一つである。 かつてこの議論があ... 続きを読む