サナトロジー(デス・スタディ)の研究の端緒となった一つが、朝鮮戦争やベトナム戦争の帰還兵の精神病理の研究であった。 米軍の帰還兵だけの問題だけではない。自衛隊員の自死率、PKO派遣隊員の自死率の高さは異状である。 これは昔から言われてきたことだが、中外日報の社説子は読んでもいなかったのだろう。知らなかったのだろう。 「人を殺すのは刃だけではない」 他者や環境からくる凄まじいまでのストレスは人をも殺すのだ。 そこで死ぬのも生き残るのも、当事者の意思力や健康、助け手の存在なんかではない。 たまたまなのである。... 続きを読む
「自死」ではなく「自殺」? 血迷ったか中外日報①
仏教界のオピニオン紙「中外日報」2016年9月30日号の社説「自殺美化の危険」は、自死に対する偏見を助長するもの以外のなにものでもない。 http://www.chugainippoh.co.jp/editorial/2016/0930.html 新聞などでは近年、自殺といわずに「自死」と言い換える傾向が見られる。刺激的に響く語を避けて穏やかな表現に修正することはよくある。本紙では自殺と自死を併用するが、「自死」と表記する場合、残された「自死遺族」の立場・人権を特に配慮している。 そのことも踏まえ、あえ... 続きを読む
ご心配に感謝
先回の休刊、事務所閉鎖のご報告に対して、多くの方々からご心配のメールやお電話をいただきました。 ありがとうございます。 ご心配いただいている「からだ」については元気にしております。 (相変わらずの薬漬けではありますが) 先日、ご迷惑をおかけした印刷会社にお詫びにうかがいました。 事務所創設以来、変わることなくお世話になった会社です。 歴代3人の担当者にお世話になりました。 印刷経費のもっと安い会社はあったでしょうが、雑誌というのは印刷との深い連携が必要です。 担当者のこれまでの尽力に感謝し、最後にご迷惑を... 続きを読む
雑誌『SOGI』休刊のお知らせ
本年1月4日以降の更新になります。 重要な告知をさせていただきます。 2016(平成28)年9月28日をもちまして 雑誌『SOGI』の休刊と㈱表現文化社の閉鎖 を告知させていただきます。 雑誌『SOGI』の創刊は1991(平成3)年1月。 以来四半世紀、年6回刊行してまいりました。 2016(平成28)年8月刊行の通巻154・155合併号(特集「葬送の原点と歴史」) が最終号となりました。 死と葬送をテーマに、多くの方々のご協力により、刊行を続けてまいりました。 儲け話とは無縁の地味な雑誌が四半世紀継続で... 続きを読む
アマゾンのお坊さん便
全日本仏教会は2015年12月24日(イブ!)理事長談話を発表した。 去る12月8日、「Amazon」は僧侶手配サービスを販売開始しました。これは、「株式会社みんれび」が2013年から展開している「お坊さん便」というサービスで、全国どこにでも定額で僧侶を手配するというものです。 背景には、「読経してもらいたいが、お寺との付き合いがない」「お布施をいくら包めばいいのか不安」といった社会からの声があるといいます。 これには、販売当初より大きな反響とともに賛否の声が寄せられており、定額で分かり易いという声が... 続きを読む