8月15日

きょうも暑い。68年前、各地で違ったろうが、私の記憶にないその日は、やはり、陽が照りつける暑いイメージだ。 天皇によるポツダム宣言受諾=敗戦、を受け入れずにその後、数は少なかったものの特攻出撃し、死んだ者もいた。 そうした例外も少なくなくあったが、それ以前の本土決戦の煽りに比して、日本人は敗戦を比較的におとなしく受け入れたようだ。 天皇の判断、という当時の大権を保持した天皇の決断を受け入れた、ということもあろう。2・26のことを考えれば、天皇の判定に異議を唱えることは賊軍になることを意味したから従った、と... 続きを読む

原爆忌 68回目

本日8月6日は広島原爆忌。1945(昭和20)年8月6日朝8時、米軍爆撃機が広島上空で原爆を投下。 まさに焦土と化した。 その被災国が「作ろうとすれば短時日で核兵器をもてる」というのが「核抑止力」になる…というのが昔、中曽根と正力が核平和利用をうたった原子力発電所開発に方向を転じた公然たる秘密。 その「秘密」がまた自民党幹部の口からあたりまえのように口にされる。 愚か者よ。 ヒロシマ、ナガサキを体験した人は奥底まで核廃絶を祈るが、遠く立っていたものは、それさえ他人事だという話。 この愚かさは人間につきまと... 続きを読む

死んだ男の残したものは

本日は雨、そして涼しい。事務所で冷房を入れないというのはいつぶりであろうか。 私は暑がり、寒がりという脆弱ぶり。節電は厳しい人間。ちとみんなからは冷たい目で見られる感じがするきょうこのごろ。その人間が冷房要らずなのだから、ようやく長い酷暑は終わったのかもしれない。 とにかく、今年の夏は長く、湿気が高くきつかった。「残暑厳しき折り」とふつうの人は8月下旬から書くのだが、私は9月に入っても「酷暑が続いています」と、ついこのあいだまで書いていた。 谷川俊太郎『ひとり暮らし』(2001年初版、2009年新潮文庫)... 続きを読む

忘れてはいけない時間がある

1941年12月8日1時30分 太平洋戦争開始 1945年8月6日8時15分 広島原爆投下 1945年8月9日11時2分 長崎原爆投下 1945年8月15日12時0分 昭和天皇、太平洋戦争ポツダム宣言受諾表明の玉音放送 1995年1月17日5時46分 阪神・淡路大震災 2011年3月11日14時46分 東日本大震災 時刻が明らかになっており、忘れてはならない時刻である。 そのほかにもたくさん忘れてはならない日があるが、時刻まで明らかになっているのは少ない。 私は自分を健忘症だとつくづく思っているが、この... 続きを読む

学者は手を抜くな 松尾剛次『葬式仏教の誕生』

きょうは雨あまり得意ではない。 日本中世史が専門で注目していた松尾剛次さん(山形大学教授)が本を出した。『葬式仏教の誕生 中世の仏教革命』(平凡社新書)というタイトルだから買うじゃないですか。しかし、この本は、学者はよほど調べなければ専門外のことを書くべきではない、という見本みたいな本である。 「現代」という問題意識、昨年ブームになり今や急激に廃れた島田裕巳さんの『葬式は、要らない』に対抗したつもりだろうか。島田さんの本が売れたのは時代のムードに合ったからであり、本の内容は素人丸出しの程度の低いものであっ... 続きを読む