個人化時代の葬儀(1)‐弔いのあり方

個人化時代の葬儀①―弔いのあり方   朝日新聞(2018年2月4日)に「弔いのあり方」(全4回)の1回目「お葬式」が掲載された。 1ページだてである。   https://digital.asahi.com/articles/ASL2200C7L21ULZU01C.html?iref=comtop_8_06   主旨は 団塊の世代が高齢化し、“多死社会”が本格化します。大切な家族が亡くなったら、どこに相談すればいいのか。葬儀の費用はいくらかかるのか。自分が眠る墓はどうするのか――。お葬式やお墓への不安... 続きを読む

上野創『がんと向き合って』を読む

上野創『がんと向き合って』を読む ■「がんとともに生きる」 今朝(2018年2月4日)の朝日新聞朝刊を読んでいて気づいたのは「がんとともに生きる」という記事がさまざまな形で取り上げられていたことであった。 がんに罹ったことで退職を強要されることもまだまだ多い、という現実には心を痛める。 がん治療が相変わらず過酷なこと。 体力はもとより精神的にも大きな揺れをもたらすこと。 小児がんで子どもを亡くされた親たちの会で聴いた話は今でも鮮烈である。 (きょう明日掲載と聞かされていた「弔いのあり方」が掲載されていたが... 続きを読む

四畳半からの報告20180130

IFSA(日本遺体衛生保全協会=エンバーミングの組織)から『エンバーミング技術』3号が出た。 目次 日本のエンバーマーたちの技術進化はめざましく、先進国の北米とも遜色ないレベルになっている。 今回の3号は橋詰知子さん(スーパーバイザー、燦ホールディングスグループ公益社)が座長となってまとめたもの。 馬塲、佐藤(貴)、関、橋詰さんが創刊号からの編集委員。 監修は高篠智(杏林大医学部講師)、宇屋貴(スーパーバイザー)さん 私は創刊号以来の最後の尻たたき役で制作を完成する役。 こういう若い人たちと一緒... 続きを読む

老化、自然死をどう考えるか―Q&A③

死について「おまえはどう考えるか?」と質されると、一般論の解説では済まない。ここは素直に自分の考えを言わないといけない。 ③老化、自然死をどう考えるか?-Q&A③ Q医療の発展により長生きできることは良いことなのか。「当然」と多くの人は答えますが、医療費の増大がこれからの子どもたちに負担になることを考えると、老化→自然死をどう考えますか?(私の場合は老化とともに死を迎えたい)   Aここで「老化」「自然死」について解説することはしません。 人のいのちは自分では左右できません。そもそもベッドの上で... 続きを読む

自身の樹木葬や宇宙葬への考えは?-Q&A(2)

前回に続きます。 https://hajime-himonya.com/?p=1550 (2)自身の樹木葬や宇宙葬への考えは?     Q  長く葬送という事に向き合ってきて、自身の樹木葬、宇宙葬等の現代の葬儀に対する考えを聞いてみたいと思いました。   A 私は90年代の初期より、初期の跡継ぎ不要の永代供養墓の概念作成、日本最初の樹木葬墓地の理念作り約款作成に関与してきました。 散骨の合意形成にも関わりました。 どんな人も埋蔵を拒否されることなく、自分の想いが生かせるような選択肢を葬送の世界に築きたい... 続きを読む