COVID-19感染拡大下の葬儀プロトコルの提案① 新型コロナウイルス感染症と葬儀⑩

昨日2020年5月4日、政府は緊急事態宣言の5月31日までの延長を決定した。 感染拡大が終息したとは明らかではないので、これは妥当であろうが、肝心な点が言葉は躍るが依然あいまいである。 自粛に伴う事業者、個人に対する明確な経済的補償を少なくとも今月中に実効しないと大きな犠牲が出るのでは、と強く危惧している。 今のところ事業自粛による倒産企業は100社となっているが、事業停止を余儀なくされている事業者は多く、支払いが迫られる5月末をこのままでは乗り越えられない個人、個人事業者、事業者はとてつもなく多いと思わ... 続きを読む

感染症による死亡 新型コロナウイルス感染症と葬儀⑨

■人口動態統計月報による月別死亡数 人口動態統計月報というのがある。 月別の動きを示したものである。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死亡数はまだここには反映されていない。公表された最新が昨年である2019(平成31、令和元)年11月となっている。 まず厚労省の5月3日12時時点のCOVID-19の発生状況を見る(クルーズ船を除く)。 PCR検査陽性者数  14,839人 入院治療を有する者等11,869人  退院した者      4,385人 死亡者        492人 死亡者発生... 続きを読む

葬儀社の対応―新型コロナ  新型コロナウイルス感染症と葬儀⑧

新型コロナウイルス感染症(COVID-19))は、「未知」の感染症であり、まだまだ明確にならないところが多い。 それゆえの不安があり、対応を難しくさせている。 ■私的提案 葬儀社は、COVID-19による死亡者の取扱いにおいては、 礼意に特に注意し、尊厳をできるかぎ確保するよう努め、複雑な心境にあるご遺族等を適切に配慮する必要がある。 適切な感染防御をするが、事情を丁寧に説明し、けっして粗略に扱われたという想いが生じないよう注意が必要。 また事後において、死者、ご遺族等が不当な非難、偏見、差別に晒されない... 続きを読む

仏教界の対応―新型コロナ 新型コロナウイルス感染症と葬儀⑦

新型コロナウイルス感染症流行という事態を受けて仏教界もそれぞれが対応を明らかにしている。 ■全日本仏教会 全日本仏教会(全仏)とは「現在、日本には約75,000の伝統仏教の寺院、教会、布教所等があり、それらの多くはいずれかの宗派や教団に所属しています。全日本仏教会は、その中の主要な59の宗派、37の都道府県仏教会、10の仏教団体、合計106団体(平成30年11月現在)が加盟している、日本の伝統仏教界における唯一の連合組織」である。 既存仏教の頂点にあるのではなく、あくまで連合体である点に注意。 ・4月7日... 続きを読む

濃厚接触―国立感染症研究所の定義変更

国立感染症研究所の「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2020年4月20日暫定版) 」によると、用語の定義で新しい定義が示されました。 https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9357-2019-ncov-2.html ●「濃厚接触者」とは、「患者(確定例)」の感染可能期間に接触した者のうち、次の範囲に該当する者である。 ・ 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(... 続きを読む