昨日(12月7日)17時18分ゆっくりと揺れ出し、だんだん強くなり最後は大きく長い横揺れ。1分くらいだというから揺れの長さは11年3月11日14時46分の巨大地震の長さの半分以下。M7.3は3.11のM9.0の200分の1とかなり小さかった、とテレビで専門家が解説していた。おそらく多くの人が思っただろうが、その揺れ方は3.11を確実に思い起こすものであった。フラッシュバックした人はかなりいるだろう。 私の本棚は3.11の痕跡をいまだ残している。地震ですっかり本が落ちた後、緊急に適当に本棚に縦横ばらばらに入... 続きを読む
カテゴリー: 日記
自然の脅威、自然の恵み
9月24日付けの『中外日報』を見ていたら、別な場で荒俣宏さんと山折哲雄さんが似たようなことを言っていたようだ。 荒俣さんは臨済宗青年僧の会(私も2度ほど呼ばれたと思う)で「人類と地球の仲直り」というテーマで講演した。(以下、中外からの引用) 東日本大震災の被災地の印象を語り、「自然には破壊と恩恵の2つの側面があるが、人間は受け止めるしかない(略)」 山折さんは九州市民大学の9月講演会で話した。(以下、中外からの引用) 東日本大震災や津波、大きな爪痕を残した台風12号のように自然は恐ろしさを持つ反面、打ちの... 続きを読む
8月15日
8月15日は太平洋戦争終結の日 完全にこの日で終わったのではなく、天皇が連合国のポツダム宣言を無条件で受け入れ、降伏。昭和天皇がラジオで、いわゆる「玉音放送」でそれを発表した日。 その後の大きなことはシベリア抑留である。シベリア抑留者の帰還が終わったのは1956年。100万人以上が送られ(シベリア以外にも)、約30万人が死亡したとされている。戦争終結は11年後だったと言わざるを得ない。私の尊敬していた人(故人)も学徒動員で満州にわたり、ソ連に抑留された経験があった。 ・太平洋戦争の被害 東京大空襲、死者・... 続きを読む
暑い日々 憂鬱な日々
暑い、湿度が高い。これは室内にいることが多い私でさえこたえるのだから、病気で体力を奪われた人、また高齢者は温度調節機能が衰えているから大変であろう。 『葬儀概論 増補三訂版』で体力を使い果たしたので、グダグダになっている。そのなかで短い原稿のいくつかはやっと書いている。現在書いているのは現在進行形のものばかり、過去の焼き直しはしていない。大体がそういう状況ではないのだ。ここで紡ぐ文章自体が問われている。 このところの「高濃度の放射性セシウムを含む稲わらを与えられ出荷された肉牛が各地で消費されている」という... 続きを読む
ハカはいろいろ
ハカ(墓)についても要る、要らないの議論があります。葬式の要る、要らないの議論の後に出版社が連想ゲームのように仕掛けたものですが、90年代の墓の大きな変化の動きの後追い紹介のようなもので、なんとも気が抜けたものです。 死者の身体である遺体を葬るには大きく3通りあります。 その一つは土葬です。遺体を土を掘った穴にいれて、土を被せて葬るのです。その上に埋葬された死者の名前を木や石で刻印されます。これが墓(ハカ)です。土の上の木や石は誰が埋葬するかを示していているだけなのです。木ですと朽ちるので永続性はなく、石... 続きを読む