①YouTube「ともびきまえ」 これは旧知のS水さん、S木さん、S藤さん、今回知り合えた(耳では聴きなれているが)司会のS本さん(役者、声がいい)、通常「4Sさん」と言われている人たちが「あ~でもない、こ~でもない」と自由闊達に話しているコンテンツ。これに招かれ話してきた。長寿番組で「400回記念」というので、私が出演したのは399~405回と7回にわたって放送された。 若者たちのスピード感のある会話に入っていけるか心配だったが、うまく引き出してくれてかなり自由に話をさせてもらった。だが、歳を重ねるのに... 続きを読む
掃除のプロは寺にいる
家にいると、今までやらなかったことを普通にやるようになる。 といっても、ほんの少しだが・・・ いつも10時には四畳半に籠る。その前の、かつては車に乗っていた時間が空く。 昨日ははなれの窓ふき。今朝は座敷、玄関、廊下…昭和初期の建物なので障子が多い。はたき(といっても昔のものとは違うが)をかけ雑巾で枠や柱を拭く。 地方に行かない時は事務所に朝から夜まで祝日、土日関係なく籠る生活だったから、普通家で当然やっていたことをまったくやっていなかった。家にいるようになったので、あたりまえにやるようになった。といっても... 続きを読む
遺骨の定義、散骨ー「改葬」を論じる前に
「改葬」とは「墓地、埋葬等に関する法律」(「墓地埋葬法」。かつて「墓埋法」と略すのが一般的であったが、近年変化が見られる)第2条3項に次のように定義されている。 この法律で「改葬」とは、埋葬した死体を他の墳墓に移し、又は埋蔵し、若しくは収蔵した焼骨を、他の墳墓又は納骨堂に移すことをいう。 ちなみに「埋葬した死体」とは「土葬された死体」(年月が経過すれば骨化して「遺骨」になっているだろうが、墓地の墳墓(一般にこれを「お墓」と言う)に入れた状態を言う)のこと。 「埋蔵した焼骨」とは火葬後の遺骨(=焼骨)を墓... 続きを読む
夜中の電話、最期は眠るように~個のレベルから見た死と葬送(3)
個のレベルから見た死と葬送(3) 基本としてここに描いたものはフィクションである。私の周辺で生じたものが多く含まれているが、当事者の心象に投影して描いている。 ⑤夜中の電話 夜中に電話があるといまでもビクリとなる。 それは叔父の死であったり、親しい後輩の死であったり、夜中や明け方の電話は親しい者の死の通知と私の中では深く結びついているからだ。 親しい者が病床にあるときには、避けられればと思った死がついに到来したのか、と刃が胸を抉る想いがし、怯えた。 それが突然の死であったときには、呆然として現実感を失っ... 続きを読む
「父」の最期、「兄」が死んだ日~個のレベルから見た死と葬送(2)
個のレベルから見た死と葬送(2) 基本としてここに描いたものはフィクションである。私の周辺で生じたものが多く含まれているが、当事者の心象に投影して描いている。 ③「父」の最期 昏昏と眠り続ける父を見守るだけであった。 父の50代以降の人生は寂しかった。 結婚したばかりの若い息子が急逝。認知症になった老母を独り看取り、長く連れ添った妻と離婚し、独り暮らし。その元妻も急逝したがその葬式への参列は許されなかった。 父は、気はいいが、酒には溺れ、いわゆる「酒乱」だった。格好を気にし、夢は語るが、実現する根気という... 続きを読む