アマゾンのお坊さん便

全日本仏教会は2015年12月24日(イブ!)理事長談話を発表した。 去る12月8日、「Amazon」は僧侶手配サービスを販売開始しました。これは、「株式会社みんれび」が2013年から展開している「お坊さん便」というサービスで、全国どこにでも定額で僧侶を手配するというものです。 背景には、「読経してもらいたいが、お寺との付き合いがない」「お布施をいくら包めばいいのか不安」といった社会からの声があるといいます。 これには、販売当初より大きな反響とともに賛否の声が寄せられており、定額で分かり易いという声が... 続きを読む

何でも寺社の責任か?

机の上(周りもそうだが)ごった返しになっている。資料を捜すので掘り返していたら、「中外日報」の7月22日号が出てきた。 その「提言」に既知の人の第1回が掲載されていた。この方、この間に僧侶の在り方に関する本も出され、僧侶研修にも活躍されているようだ。寺の外から寺を見る人の意見は貴重である。しかもこの人は僧侶と一緒に活動されたから、いろいろな僧侶の人なりも結構見てきた方である。 ここでの指摘は的を射ている。「いまの中高生が戦争の話を聞いて響かないように見えるのは、彼らは彼らで、大変な時代に生きているからでは... 続きを読む

臨済宗の戦争協力への懺悔

青木新門さんの『それからの納棺夫日記』の発売日は2月15日らしいが、もう増刷がかかったという。新門さんも心配していたが、僧侶をあれだけ批判しておいて、その反発はないだろうか、と私も思ったが、新門さんの周囲にいらっしゃる僧侶の方々はよくできている。反発よりも同意する意見が多かったようだ。 「仏教タイムス』紙の1月30日号の巻頭は「歴史に学ぶ仏教と平和」と題する臨済宗妙心寺派管長の河野太通師の談話であった。 「平和活動の原点は何かとよく聞かれます。やはり戦争体験が大きい。結論から言うと、日本が戦争に突入する以... 続きを読む

「式中初七日」てなんだ

今や東京では珍しくなくなったもの「式中初七日」というもの。考えれば考えるほど腹立たしい。   本来「初七日法要」は、死亡日を入れて7日目(関西では逮夜の習慣があるのでその前日となることが多い)に行われる。しかし、葬儀のすぐ後ということで、いろいろな地に家族、親戚が散っているので、また集まるのはたいへん、ということで、70年代以前だと思うが初七日を繰り上げて、還骨法要に連続して行われることが一般化している。 それが3~5年前からだろうか、関東、特に東京23区内では、葬式に連続して、出棺前に、柩を開... 続きを読む

宗教というもの

青木新門さんが日記で 悟りとは気づきでもある。「諸行無常」と気づくのも悟りである。そして完全な悟りとは、どんなことが起きようと、平気で生きてゆけるようになることだと私は思って居る。 書いていらっしゃる。近年の新門さんの傾向が端的に表現されている。こう断言されるところに新門さんの現在の境地があるだろうし、こうした地点に立って、新門さんは鋭くなられた。 これについて私がいえば 人間悟ることはないだろう。 となるだろうか? 私は、自分が愚者であることを承知して、あるいは、愚者でしかないと思っているので、他人が「... 続きを読む